期待が大きすぎたか・・。
コートでクラッシュを試打する老若男女のプレイヤー達。その中には有名な
あのプロ選手の姿も。ボールを打った瞬間、皆信じられないという顔でラケットを見つめ
そのパワーや柔らかさを褒めちぎり大絶賛!
これは発売元のウィルソンさんの気合いの入ったプロモーション動画の1つですが
その他には机の上でラケットがグニャっとしなるビックリ動画もありましたし
メーカー広報の人が革命とまで言うので、クラッシュのツアーの方を購入しました。
昔々のウッドラケットのように柔らかく「しなる」のにパワーもあって、コントロールまで
良いっていうのなら個人的には夢のようなラケットです。
ラケットが届いたのでとりあえずゴーセンのAKプロ16を張ってコートに急ぎました。
プロモ動画に出てるみなさんのような、大げさなリアクションが出てしまうのか。
打ってみると、まずラケットのパワーを強く感じました。
そしてフレームが厚く基本ラウンド形状でフェイスが100あるラケットにしては
振り抜きも良く、剛性が低くて柔らかい打感だなと。
コントロールは黄金スペックと言われるラケットの範疇内という印象でした。
でも残念ながら普段から薄いフレームのミッドサイズのラケットを使っていると
クラッシュぐらいの感触は慣れているのでそんなに新鮮味は感じません。
コントロール性が落ちても良いから、もっとグニャるぐらいの仕様だと面白かったのに。
このラケットに合うのはどういう人なのか考えました。
ラケットにまずパワーとスピン性能を求める人ならもっとフレームが硬い、例えばバボラの
ピュアドライブや同じウィルソンならウルトラなどのラケットの方を選ぶだろうと思われます。
ラケットにコントロールや柔らかさや打球感を求める人はやっぱり薄いフレームの
バボラだとピュアストライクあたり、同じウィルソンならプロスタッフを使うのではないか。
でも世の中にはピュアドラに代表される黄金スペックのラケットも使いたいけれど
どうしてもパワーがあり過ぎて合わないというような人も存在します。
ボールが飛びすぎないよう、太めのポリエステルのストリングを高テンションで
張りたくはないし、打った次の日に肘が痛くならないようにもう少しフレームが柔らかくて
ローパワーのピュアドラが欲しいという私のような人です。
そういう皆さんには今回のクラッシュというラケットは結構合うのではないかと思いました。
しかしコート上でこのクラッシュを使っている方をあまり見ないような気がします。
もしかして見た目がイマイチなので販売が低調なのでしょうか。
であれば昔のウッド時代のラケットを使っていた人たち向けに、フェイスを100ではなく
115ぐらいにして、重さも250gぐらいのシニア向けに新モデルを作るのも
良いかもしれません。
プロモーションはボルグやマッケンロー、コナーズみたいな往年の名選手達でやると
盛り上がりそうです。でラケットのカラーリングは今のようなのはやめて
見た目が昔のウッドラケットっぽく見えるペイントにすると良いのではないかと。
次回は同じくクラッシュでコントロール性などの比較をやってみようかと思っています。