【ネタバレなし感想】
話題の映画、ゴジラ-1.0を観てきました。
映像と音の迫力が想像以上の半端ない作品
だったので今回IMAXシアターに行ってきた
のは正解でした。
最後の最後まで驚きと恐怖と興奮が覚めず
上映後すぐに椅子から立てませんでした。
というか劇中のある場面ではいい匂いがすると
いう噂の都市伝説がある?4DXの劇場にも行き
今度は水飛沫とシートの動きプラス、嗅覚でも
体験してこようかとすら思ってたり。
ゴジラ映画はあの庵野監督のシン・ゴジラ以来
二度目ですが、個人的には今回の映画の方が
気に入りました。シンゴジは3.11の原子力災害
のメタファーになっていたという部分が効いて
いて感じいった部分もあったのですが、最終決戦
の時の映像に明らかにミニチュアと丸分かりのが
あったりして良い味も醸し出してはいましたが
でもやはりちょっとチープに感じて興醒めを
してしまった部分も。
今回のゴジラ-1.0は映像的に説得力に欠ける
チープな感じなのは殆どなく、ハリウッド映画に
比べて1/10ぐらい?と思われるぐらいの制作費で
あのVFXレベルは逆に凄いんじゃないかと。
既に見た人達から人間ドラマ部分が演出過多
とか脚本がご都合主義すぎ、という話も聞いて
いたのですが、主役の神木さんの熱演と前作と
比べシンプルな筋立てのお話に引き込まれて
いたのもあり、そんなに気になりませんでした。
でも、もう少しアラが目立たないよう上手く
処理して欲しかった感もなきにしもあらず。
ただ全年齢対象のエンタメ作品な以上、物語
の分かりやすさや盛り上げ、カタルシスとの
引き換えに多少そういうのがあるのは仕方
ないのかもしれません。
あの「トップガンマーヴェリック」でも何故か
敵のミサイルランチャーが峡谷の上にあって
レーダーも峡谷内はスルー、というまるでTV
ゲームのエスコンみたいな設定になってました
が、そりゃあゲームでも映画でもその方が俄然
面白くなるんだから仕方ありません。
今回、山崎貴監督は自分の撮りたい映像から
逆算し、ゴジラ-1.0の物語を太平洋戦争末期から
敗戦直後に設定したと語ってましたが、それも
とても良くハマったようで某試作戦闘機とかが
素晴らしい映像で見れたのは良かったです。
あとまだ自衛隊どころか警察予備隊すらない
時代な上に、米軍も今回の騒動には関わらない
というのも物語上の上手い制約になって良い塩梅
になってました。おかげで武力が殆ど皆無な状態
でどうやって災厄の塊の怪獣ゴジラを倒すのか
というのが、物語の強烈な吸引力となって
最後まで引き込まれました。
物語の結末も序盤から積み上げ溜めてきたものを
一気に解放し昇華するという意味でこれしかない
という感じだったでしょうか。
ただ一番大事なところでハリウッド映画だったら
絶対やる鉄板の演出、入れるであろうカットを何故
入れなかったのかと。個人的にはそこがモヤっとした
感じも。でももしかして演出できなかったのではなく
狙ってしなかったのならそれは(ネタバレになるので
以下略)
そういえば山崎監督の過去作の「アルキメデス
の大戦」も結構好きな映画だし、このジャンルは
山崎監督と何かと相性も良さげなので、今後も
またWW2に関わる映画に携わって良い作品を
作り続けて欲しいです。
あとまだ上映が始まったばかりではありますが
家でもゴジラ-1.0をど迫力で観たいので、出来る
だけ早く4K UHDのソフト化をお願いしたいです。
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