本日は <三代目店主のつぶやき>なり~
あれからもう4年・・・・。
頚髄損傷と告げられ手術。
術後、ベッドに寝かされ、両手・両足が少しも動かない。
「車椅子かな・・良くて歩行器」と主治医が優しく語りかけてくれた。
「あーそうなのか・・・」と、なんとなくハッキリしない頭でこれから事に、
考えを巡らせた。
車椅子で別の病院を移動する時に、「何処に行っても同じなのに」と、
自暴自棄になっていた・・・。
新しく変わった病院のリハビリテーションが僕には合ってた。
リハビリのトレーナーの皆さんは無理にプログラムを組む事なく、
患者の考えを第一に考えてくれた。
僕が釣りが好きだと言うと、でっかく強いゴムを柱に縛り付け、
ロッドを振り下ろす格好で、ゴムを引っ張る場所を作ってくれた。
広いリハビリルームでは、必死にプログラムに取り組む患者と、
馬鹿馬鹿しい・・・と諦め、トレーナーの指示に背中を向ける患者も少なくはなかった。
同じ時期に、同じ様な頚髄損傷で入院していた患者さんがいた。
彼はリハビリを十数分すると病室に車椅子で帰って行った。
同じ病室だったから、彼と彼の家族との会話が聞こえてくる。
この病院とリハビリのトレーナーの悪口を散々言い散らかしていた。
彼の家族(嫁さん)が温泉付きでリハビリが出来る施設をみつけ、
そこに転移する事になった。
僕はリハ友にも恵まれ、その病院での3ヶ月でヨタヨタながら二足歩行が可能になった。
リハ友達も、驚く程に回復に向かって行った・・・・。
定期検診の為に、温泉リハビリに転移した彼と、車椅子を押した家族に偶然お会いした。
二足歩行でヨタヨタ歩く僕を呼び止め「辛いリハビリだったでしょう・・そこまで回復するには」と。
「朝2時間、昼2時間、自由に楽しく、ちょっと頑張ったかな・・」と彼に言うと奥さんが、
彼に向かい「あなたも少し頑張れば・・この病院で良かったのに」と恨めしそうに僕をみていた。
嫁さんの大手術は、僕よりもずーっと大変で術後の副作用も重いと思う。
疲れやすくなったのは確かです・・・が、今日も庭の水撒き・昨日は樹木の手入れ・・・。
彼女のペースで彼女の歩幅で頑張っているようです・・・。
この歌はタクローさんが作詞・作曲には関わってないと、つい最近知った・・・・。
CMソングとはいえ、なかなかの歌。
ずーっと探していた曲。
「僕の旅は小さな叫び」・・・へえー、これが題名だったんだ。
吉田拓郎 「僕の旅は小さな叫び」