Rはよちよち歩きができるようになった。
外で歩かせてみるとトコトコとどこまでも歩いてゆく。
こけてもかわいそうなので後ろから追いかける。
Rについて歩いてゆくとき
「守護霊ってこんな感じなのかな」と思った。
事前に危険なものには近寄らせないようにしたいのだが、
触ってほしくないものばかりに寄っていく。
近づくなというのだが、なんせ言葉がわからないので
興味のあるものに一直線だ。
人には守護霊が必ず居るという。
より認識力の高い守護霊から見ればこの世の人間も
このRのように危なっかしく、前も見ないでトコトコ歩いては
壁にぶつかり、躓いては泣く、そのように見えるのかもしれない。
子供に親が居るように、
親にも見守ってくれる存在がきっといるのだ。