いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

想像の余地のない過去

2008年07月06日 | 考える
まだ生まれたての赤ちゃんのときから、
写真を撮っている。
もちろん、デジカメで、である。
デジカメのデータは、画素数の差こそあれ、
デジタルデータだから、媒体さえ持てば、
永遠に残る。

しかも、一切色あせることもなく、
鮮明な画像で、だ。

あいまいな記憶よりももっと正確だし、
確かだし、言って聞かせるよりも、
明確だ。

なんて面白くないんだろうか。

大人になったとき、きっと自分が小さかったころのことなど
忘れている。
それを尋ねたとき、鮮明な画像を突きつけられるよりも
人の話から、自分で想像するほうがもっと面白い。

想像の余地などなく、
鮮明な過去、ごまかしのきかない過去。

なんだかなぁ、と思う。

増える過去

2008年07月06日 | 考える
あまりに暇だから、
CDを聴く。

もう20年も近く前のアルバムだ。
それだけ長くたっているにもかかわらず、
まだ聴けるなんて、すごいことだと思う。

世間的には価値がないのだろうが、
もう20年聴いてきた。

どの曲にも自分の過去が詰まっている。
30を過ぎると、どんどん過去が溜まってくる。

思い出す、ということが多くなる。
あのときにはどうだったのか。
今ならわかることもあるし、
わからなかった時代の自分を懐かしく思い出す。

過去が増えていく。

将来を思い描くことよりも、
過去から何かを取り出して使っていくようになっている
気がする。

30年あまりの人生の中で
残ってきたものと、既に忘れてしまったもの。

永遠性を含むものだけが、
まだ、自分の周りにはある。

この先、40代、50代、60代と、
進んでいったときに、今まわりにあるものが
まだあるのだろうか。

自分の人生もいつか終わる。
そのとき、自分は何を持っているだろうか。
一生持っているものは自分のこころ以外に何があるのだろうか。