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三寒四温とはよく言ったもので、春の陽気と冬の寒さを交互に繰り返しながら、ゆっくりと、しかし確実に春に向かって時が流れています。「行きつ戻りつ」で言えば、今日は「行きつ」の、ちょっと走ると汗ばむような日。はな組さんたちが秋に植えたチューリップの球根の芽も土の中から顔を覗かせ、待っていた子どもたちに挨拶をしているようです。園の片隅では、フキノトウが草を押し上げて地上の空気を吸い込んでいるように見えます。子どもたちに「フキノトウがあるよ。フキノトウって知ってる?」と声をかけると、「しってる、いえにある。にがいんだよね」との答え。私はついフキノトウを見た嬉しさから「それが春の味なんだよ。これを食べると春がきたなあって感じるんだよ」などと講釈をしてしまうのでした。そんな時、ふと横に目をやると、なんと木の幹からフキノトウが生えているではありませんか。その生命力に感心して、「ねえみんな、きてきて、すごいものがあるよ!」と近くであそんでいる子どもたちを呼び寄せてみんなで一緒にフキノトウ観察。森の中で「倒木更新」といって、倒れた木を基にして他の木が育って行くことはよく起こることだけど、フキノトウが木の幹から、というのは初めてでした。なんという自然の神秘と力強さ。しかもそれがこんな身近な場所にあるとは。「すごいでしょう!」「すごいねえ!」と、子どもたちより自分が一番驚いて、喜んでいました。
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