老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

日本政府は核兵器容認?

2018年02月05日 19時53分17秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
(今日は旧暦の春到来だというのに、いささか過激な内容になりました)

 先日の新聞報道で、米国トランプ大統領が「核態勢見直し(NPR)」を発表して戦術小型核兵器の強化方針を出したことに対しては、核軍縮の流れに逆行するいつもながら愚かな大統領だと、それ程の驚きは感じませんでした。

 しかし、翌日の新聞で我が国の河野外相が「今回のNPRを高く評価する」旨の発言をしたとの報道には、流石にあきれ果てました。

 河野外相の補足説明としては、“我が国を含む同盟国に対する責務を明確にした”としており、外務省幹部も、“核廃絶という理想は大事だが今はその時期ではない”と非常に率直に語っています。


 このような意見が政府の正式な見解ならば、何も格好つけて「核兵器廃絶決議案」などを国連に提出する必要はないでしょうし、米国の核兵器には賛成だが北朝鮮の核兵器には反対などと詭弁を弄する必要もないし、ことさら意地を張って苦しそうに「非核三原則堅持」などと云う必要もないでしょう。

 敢えて非難を覚悟で言えば、もっと素直に“現時点では核兵器は必要なので、我が国も所有を検討するし、いかなる国の所有も容認する”と発言した方が余程素直で筋が通るのではないでしょうか。
政府が誤魔化しではなく、素直な意見を出すことで、国民の核兵器に対する真の意見が聞こえるのではと思います。

 “自分は持たないが、傘になる米国の核兵器の拡充を支持し、これに対抗する国の核保有には反対する”というようなまやかしの理論は、どの国も受け入れてくれないでしょう。

 核兵器に反対するのか、或いは賛成するのか、明確な対応がない我が国の外交にはどの国も正直には向き合わないと思います。(まさ)