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おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

福島県立大野病院産科医逮捕事件

2008-06-19 17:17:17 | それ以外
ご縁のあるクリニックから、写真のボールペンが送られてきた
ボールペンには
「我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医の無実を信じ支援します。」
と書かれている
このボールペンを使用することにより、支援の意思表示ができる

8月20日判決

ウィキメディアより
福島県立大野病院産科医逮捕事件は、2004年12月17日に起きた帝王切開中の出血による
産婦死亡に関して、2006年2月18日に福島県立大野病院産婦人科の医師が逮捕勾留
された刑事事件である。

業務上過失致死罪および異状死の届出義務違反(医師法違反)の疑いで担当医師が逮捕、
福島地方裁判所に起訴、起訴後の3月14日に保釈された。
死因は検察と被告人の間に見解の相違があり、現在係争中である。

医療に業務上過失致死罪を適用することへの批判
医師の罪状は業務上過失致死罪であったが、本来的に結果の完全な予測が不可能な営み
である医療行為に対して、「結果が予見出来たにもかかわらずそれを回避しなかった
こと」を罪とする

業務上過失致死罪の適用はナンセンスであり、これがまかり通るならばリスクを伴う
医療行為を引き受ける者は存在しなくなるとの批判がある。


医師・医療現場に与えた影響
この事例は前置胎盤と癒着胎盤が合併したもので、産婦人科医が一生に一度遭遇するか
しないかと言われるほどの、非常に稀な症例であった。癒着胎盤は術前の予測が不可能な
合併症であり、一人産科医師という困難な状況下で1年以上前に発生した、また医学的に
検討して医療過誤と断定することが難しい医療事故に対して逮捕が行われたことは、
多くの産科医を始めとする臨床医に大きな衝撃を与えた。

日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会から「座視することができない」旨のコメントが
表明され、各地の地方支部からも医師逮捕に対する抗議が表明された。
日本母性保護産婦人科医会は声明を発し「この様に稀で救命する可能性の低い事例で
医師を逮捕するのは産科医療・殊に地域に於ける。産科医療を崩壊させかねない」と批判した。
事実、この一件が契機となって特に昼夜を問わず地域医療に貢献していた
医師の意欲は著しく低下し、負担の大きい(特に地域の)医療現場から
医師が去るきっかけを作った。
コメント (1)
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