書庫に入る。
奥の八畳間が私の本及びビデオの倉庫である。
書庫ってあなた、言うに事かいて、何かっこつけてますの?
この八畳間には、窓がない。
物置部屋と言ったほうがいい。
諸般の事情で長らく積んでおいた本の山、ビデオの山。
頭の中は、整理整頓の四文字。
鼻の中はすぐに埃でいっぱいになる。
もう三日目に入っている。
引っ越しの度に整理した筈だが、思い入れのある本は、後生大事に抱えている。
片づけながら、あら…こんな所にこの本が、あれあれ、懐かしい。手を止めて思い出にふける。
座り込んで読みふける。
もしかすると、本の中にへそくりが隠してあるかも。
遅々として進まない。
部屋の匂い、黴の匂い、思い出の匂い。渾然一体でむせてくる。
「捨てる」 心は「鬼」の一文字。
エンデの「モモ」時間泥棒と盗まれた時間を取り返してくれる女の子のお話。
あぁもったいない。埃を落とす。
「指輪物語」大事、大事、捨てたらあかん。「お江戸瓦版」こんなのいつ読んだんやろ。
フォーサイスの「オデッサ・ファイル」捜してたよぅ。もう一回読みたかったからぁ…。
キングの「ニードフル・シングス」キャイーン。なくしたと思った。ブックオフで買ってしまったやんか。
漱石も蕪村も西洋哲学史も埃と黴にまみれてある。司馬遼太郎も、萩尾望都もちゃんこ鍋状態。
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」も出てきた。
収容所群島。もったいない。もう一回読まなければ。
ビデオはテープに黴がついている。
デビッド・リーンもルネ・クレマンも不燃物ゴミ。
デニーロもハンクスも汚れでまだら模様。
ただのダイオキシンの塊。
片づけは明日も又続く。
断捨離は、山の彼方、虹の彼方、遥か彼方に飛んでいく。
ゴミとなりはてたビデオすら捨てられない私であった。
今日の所は。
奥の八畳間が私の本及びビデオの倉庫である。
書庫ってあなた、言うに事かいて、何かっこつけてますの?
この八畳間には、窓がない。
物置部屋と言ったほうがいい。
諸般の事情で長らく積んでおいた本の山、ビデオの山。
頭の中は、整理整頓の四文字。
鼻の中はすぐに埃でいっぱいになる。
もう三日目に入っている。
引っ越しの度に整理した筈だが、思い入れのある本は、後生大事に抱えている。
片づけながら、あら…こんな所にこの本が、あれあれ、懐かしい。手を止めて思い出にふける。
座り込んで読みふける。
もしかすると、本の中にへそくりが隠してあるかも。
遅々として進まない。
部屋の匂い、黴の匂い、思い出の匂い。渾然一体でむせてくる。
「捨てる」 心は「鬼」の一文字。
エンデの「モモ」時間泥棒と盗まれた時間を取り返してくれる女の子のお話。
あぁもったいない。埃を落とす。
「指輪物語」大事、大事、捨てたらあかん。「お江戸瓦版」こんなのいつ読んだんやろ。
フォーサイスの「オデッサ・ファイル」捜してたよぅ。もう一回読みたかったからぁ…。
キングの「ニードフル・シングス」キャイーン。なくしたと思った。ブックオフで買ってしまったやんか。
漱石も蕪村も西洋哲学史も埃と黴にまみれてある。司馬遼太郎も、萩尾望都もちゃんこ鍋状態。
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」も出てきた。
収容所群島。もったいない。もう一回読まなければ。
ビデオはテープに黴がついている。
デビッド・リーンもルネ・クレマンも不燃物ゴミ。
デニーロもハンクスも汚れでまだら模様。
ただのダイオキシンの塊。
片づけは明日も又続く。
断捨離は、山の彼方、虹の彼方、遥か彼方に飛んでいく。
ゴミとなりはてたビデオすら捨てられない私であった。
今日の所は。