素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

今日の朝けの空にを読んで思った。

2017年04月22日 16時44分14秒 | 日記
「このような幼い皇子を両親から引き離して、他人の手に託するという、不自然で残酷な風習は、もう廃止されるものと期待していた」

生まれたばかりの昭和の先帝陛下が川村伯爵に預けられていくのを見て、東宮医務顧問ドイツ人医師ベルツさんの日記の言葉。

これちょっとなぁ、同意しかねるんだよな。
皇室の方って、自分の想いより日本の行く末を優先しなきゃいけない事態があるわけでしょ?

一番好きな人と結婚したいとか、そもそも結婚面倒だから結婚したくないとか。
そういうことを選ぶ自由、究極的には無いと思うんですよね。

皇室の、特に男性皇族の方に限っては。

実際、大正天皇陛下は当初決まっていた皇太子妃の禎子女王が「肺病を持っている疑いがある」という理由で、内定取り消しになり、急遽身体が丈夫だと思われていた節子妃を皇太子妃に内定切り替えされたという事実があったわけで。
理由は「後に続く天皇の体質を虚弱体質にしないために」ですよね。どう考えても。

個人的な想いより、皇室の責務を優先させたわけですよね。

そういう精神性は、庶民みたいに親元で育てられたら身に付きにくいんじゃないかと思うんですが。
幼い頃から庶民の当たり前の環境が「無い」状況だからこそ、身について行くんじゃないかと。
私はそう思うんですよね。

昭和の先帝の陛下は、川村伯爵家に預けられ、その後皇太子になった後、兄弟とも引き離されて、ずいぶん寂しい思いをなさったと昭和天皇実録にも書かれていたように思います。

日本の未来のために、そういう庶民が味わえる当たり前の幸せを放棄されているわけですな。
だからこそ、尊いし、侮辱されたら本気で怒ってしまうほど尊敬申し上げているわけですわ。