素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

こういう話はロマンというか、想像の余地があって好きだな

2021年02月20日 16時02分26秒 | 日記
今週のヤングジャンプの読み切り作品を読んだんですけど。
かなり楽しかった。

縄文時代が舞台のオカルトモノなんですけどさ。
だいぶこの時代の事を調べてるのと。
オチが古事記知ってるとクスリとできるので楽しい。

どんな話かというと、年2回の複数のムラが集まるお祭りで、他のムラに住んでる意中の娘とセックスしようと喜び勇んでやってきた主人公。
お祭りでさあ、しようと声をかけたら。
娘は半年の間に他の男とデキちゃってて。
すでに腹に子供まで居る状態。
まあ、NTRられた?みたいな事になってた。

で、凹むもどうしようもない。
娘の心は戻らないし、
しょうがないから「もうお祭り嫌だなぁ」「早く終わらないかなぁ」と思いつつ腐っていたら。
そこで、気になる娘と出会ってしまう。

この話の面白いところは、

登場人物が刺青を身体中に入れてたり。

歌を大事にしてたり。

古事記の内容を伝説として語ってたり。

そういうところですね。
分かってるなぁ、って感じ。

どうもさ、日本に文字が伝わる前の時代。
日本人って、全身に刺青を入れてたらしいのよ。
それが中国の書物に倭人の特徴で書かれてるそうで。
それをどういう理由か知らんけど、時代の流れで止めちゃって、今に繋がるわけですな。

で、歌。
古事記を読むと分かりますけどさ、古代日本って、歌のひとつもまともに詠めない奴は女に相手にされなかったらしいのよね。
だからまあ、恋を追う男が主人公の場合、歌を気にするのは当然のことで。
ここも「分かってるなぁ」と好印象。

で、古事記に書かれてる伝説。
舞台が古代日本なのだから、当然彼らも語るわけ。

ここで思うわけですよ。
口伝で伝わってた話を、文字に書き記して残したのが古事記だから。
それより前の、この時代の日本の創世神話、つまりはじまりの物語ってどんな感じだったのかな、と。
そういうことの片鱗て、古事記に書かれた内容でも伺えて。

例えばさ、古事記に書かれている最初に世界に出現した神様「天之御中主神」
最初に出現した神様だから、一番重要な神のはずなのに。
何の神様か全くわからんのよね。

私はこれを「古事記が編纂されたときにすでに、古すぎて誰も詳細を覚えてなかった」からと思ってるんですが。
縄文人に古事記の一節を語られるとさ、その辺に思いを馳せてしまうよね。
この時代の人々は、天之御中主神がどういう神か知っていたのだろうか、と。

で、色々あって主人公、正常位でセックスすることに嫌悪感を持つようになり。
その後のセックスは正常位以外でやるようになるんですけど。

ラストで別の娘とイタしてるところ。
後背位なのよね。

……国生み神話でも、イザナギとイザナミ、まぐわうときに鳥の交合を参考にしたらしいから。
バックなんだよなぁ。

多分、それを意識してるんだろうなぁ。
と思い、クスリとしました。

気になった方はご一読を。