気をつけないと、細かいところまで、見ていないから。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140402-00028153-playboyz-soci
コインパーキングのセコい看板表示で料金トラブルが急増中
週プレNEWS 4月2日(水)6時0分配信
予測を超える高額料金を請求されるなど、コインパーキングの利用トラブルが急増している。
例えば、「1日最大500円」と表示された看板を見て、コインパーキングに愛車を5日間止めたところ、8700円を請求されたというケース。
普通に計算すると、1日500円×5日間で2500円になるはず。ところが、実際にはそれより6200円も余計に支払わなくてはならない。これではトラブルになって当然だ。
ほかにも、「入庫当日最大1500円」と大書されたパーキングにお昼前に駐車し、当日の深夜に車を出そうとしたところ、なぜか8000円もの料金を請求されたなんてケースもある。なぜ、こんなことに?
「看板の裏に細かい文字で書かれるなど、とにかく料金体系の説明がわかりづらいパーキングが後を絶たないんです」(国民生活センター・広報)
前記の8700円を請求されたケースでは、確かに初日は1日500円で済んだのだが、2日目からは別料金体系となり、1時間100円の駐車料金がかかってしまった。その説明が精算機の裏に表示されていたため、利用者は気づくことができなかったのだ。
また、8000円を払ったケースでは、「最大1500円」の表記の下に「平日のみ(月~金)」という小さな注意書きが。やはり読み落としてしまい、しかも、利用日が土曜日だったために、15分200円の通常料金が適用されてしまったという。
客寄せ用の低価格をデカデカと大書し、詳しい料金体系はこっそり豆粒のような文字で書いておく。はっきり言って“看板詐欺”だ。
行政側もこう注意を呼びかける。「よくあるのは『最大○円』という表示の下に、小さく『打ち切り』との4文字が入っているパターン。最大料金の適用は24時間、もしくは深夜0時で打ち切りになるので、その後に長時間駐車していると、高額料金になってしまいます」(国民生活センター・広報)
しかも、こうした料金トラブルは苦情を申し立てても、そのほとんどが泣き寝入りだ。
「コインパーキングの利用規定については、どのような文言を入れなければならないなどの明確な法的規制がありません。そのためクレームを受けても豆粒のような表示を指さして、『この説明、読みましたか?』と、利用者に非があるかのような対応をとる業者も少なくない。また、500平方メートル以下の小規模駐車場には、そもそも料金トラブルなどの違法行為について法的拘束力がないので注意が必要です」(国民生活センター・広報)
法律の専門家もお手上げだ。
「駐車料金を取り戻してほしいと相談されたとしても、『わかりにくい看板を設置した業者が悪い』『いや、説明を読み落とした利用者が悪い』と、どちらも譲らず、平行線になる可能性が高いです。訴訟で決着をつけようにも、駐車料金より弁護士費用のほうが高額になってしまう場合が多いと思われます」(弁護士法人ウィズの岡崎秀也弁護士)
それにしても、なぜこんなに悪質なコインパーキング業者が多いのか? 交通ジャーナリストの植村祐介氏がこう説明する。
「コインパーキングは自販機ビジネスと同じ。土地さえあれば、初期投資はわずか。誰でも参入でき、あっという間に撤退も可能です。だからこそ、詐欺まがいの看板を掲げるような不心得な業者も交じってしまうのでしょう」
コインパーキングは100円単位の小金をコツコツと積み上げて儲けるビジネス。業者はあの手この手で、100円玉の積み上げを狙ってくる。利用者はそう受け止めて、事前に料金説明をきっちり確認するなどの自衛策をとるしか、トラブル防止法はないってことか。
◆料金表示によるトラブルが増加
・ 「一日最大○○円」…、確認せずに利用すると高額料金になることも!-コインパーキングの「表示」に関するトラブルが増えている - 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20131003_1.htmlから
相談事例
- 【事例1】
- 「一日最大500円」のはずなのに、高額な利用料金を請求された
- 【事例2】
- 24時を過ぎたら一日最大料金が適用されない
- 【事例3】
- 平日料金と休日料金の違いが分かりづらい
- 【事例4】
- 高額な「紛失時料金」を請求された
- 【事例5】
- 精算機の前でバックしたら、「紛失」として高額な料金を請求された
- 【事例6】
- お金を入れたのに、お釣りが出ない
相談事例からみた問題点
- 駐車料金に関する表示
- (1)看板の表示の意味が理解しにくい
- (2)休日などに適用される特別料金の表示が分かりにくい
- (3)料金等の取引条件に関する表示が見づらい
- 駐車券の紛失に関する表示
1日の最大利用料金をはるかに超えるような高額な料金を請求しているケースが多い
- 精算時に関する表示
お釣りが返金されない旨の表示が利用前には分からなかったというケースが多い
- 禁止事項に関する表示等
利用規約について小さく表示してあったり、見づらい場所に掲示しているケースがみられる
消費者へのアドバイス
- 「一日最大○○円」などの大きな表示だけを参考にせず、表示内容を確認して利用すること
- 駐車券の紛失のほか、利用規約違反と取られかねない行為には注意すること
- トラブルになった場合は、最寄りの消費生活センターへ相談すること
・ コインパーキング 料金表示でトラブル増加/「1日最大○○円」は2日目からは無効? - THE PAGE(2013年10月4日)
ほかにも、「平日料金と休日料金の違いが分かりづらい」「駐車券を失くしたら5000 円請求された」「精算機の前でバーが上がってから車をバックさせたら3万円請求された」など、料金に関してさまざまなトラブルが起きているとのことです。
◆コイン駐車のあの手この手
・ 「一日駐車1500円」のはずが8000円 コインパーキング、「あくどい商法」あの手この手 - J-CASTニュース(2013年10月4日)
◆トラブルになったら
・ 全国の消費生活センター等 - 国民生活センター
・ コインパーキングトラブルが増加、泣き寝入りをしないためには - 相談サイトなどで有効とされていたのが証拠の保管だ。IRORIO(2013年10月4日)
http://www.j-cast.com/2013/10/04185510.html?p=allから
「一日駐車1500円」のはずが8000円 コインパーキング、「あくどい商法」あの手この手
コインパーキングはリーズナブルで、とても便利という印象を持つ人が多いが、実は料金を巡るトラブルが急増している。
とにかく看板に表示されている意味が分かりにくい。1日利用で1500円と書いているにも関わらず8000円もの高額請求をされたり、お釣りの出ない精算機を置いていたりするパーキングが存在するのだ。
500円硬貨を精算機に入れてもお釣りが出ない
国民生活センターはコインパーキングの業界団体に表示を改善するよう要望したと、2013年10月3日に発表した。
センターに寄せられた相談にはこんなものがある。
コインパーキングの看板には「入庫当日最大1500円」と大きく書かれていた。昼前に駐車し、当日深夜に精算機に駐車番号を入力したところ8000円と表示が出たという。看板を確認したら「最大1500円」は平日のみで、休日は15分200円の計算だった。仕方なく1万円札で払おうとしたが精算機は1万円札が使用できなかった。
「一日最大500円」と表示されたパーキングを5日間利用したところ、8700円請求された例もある。業者に苦情を言うと「入庫後1回のみ1日500円で、その後は1時間につき100円かかる」と説明された。
「最大料金900円」「24時」と記載のあるパーキングに午後9時頃から翌日の午後6時半頃まで駐車したため、900円だと思っていたら3400円請求された。管理業者に問い合わせると、最大料金は入庫当日24時までで、24時を過ぎた場合には適用されない、と説明された。
また、1日の上限料金が1000円のパーキングで、入庫時時間などが記載されているチケットを紛失したところ、「罰金として一律5000円を請求する。これはルールだ」などと言われた。
他にも、200円の駐車料金に500円硬貨を投入したところ、お釣りが出なかった。管理業者に問い合わせたら「お釣りが出ないことを表示してあるので、お釣りは出せない」と言われた、などといったものがある。
激安を謳う看板を掲げて客を引き寄せる
国民生活センターによれば、コインパーキングの表示に関するトラブルの相談件数は2008年度の108件に対し、12年度は243件と年々増加している。相談の内容は看板に表示されている意味が分かりづらく、細かい利用条件が見づらいという利用料金に関するものと、「お釣りが出ない精算機である」といった説明書きが小さいというものが多いという。
センターの担当者によると、「一日最大1000円」と看板に大きく書かれていれば利用者はそれを信じてしまう。詳細な説明を表示していて、利用者がその確認を怠ったと反論する業者もいるかもしれないが、車に乗ってパーキングに入るため細かな文字を確認するのは困難だ。入り口で下車して確認すれば、渋滞や事故につながる可能性がある。
「利用者の過失ではなく、明らかに業者の対応の問題なんです。そのため関係団体には適切な表示を行うことと、不当な料金請求をしないよう申し入れました」
遊休地の有効利用に詳しいコンサルタントに話を聞くと、業界の実態をこう明かした。
コインパーキングの場合はいかに回転率を上げるかで利益を競っているが、儲けるための「別の仕掛け」をしている業者も存在している。それが国民生活センターが問題にした「看板商法」なのだという。
激安を謳う看板を掲げて客を迎え入れた後に、割高に設定している細かな規定で収入増を狙う手口だそうだ。また、つり銭が出ない精算機は古かったり、低価格タイプだったりする。つり銭を補充する手間がかからないためコスト軽減になる。
「あの手この手で利益を上げようとしてきたわけですが、利用者の反感もずいぶんかってきましたし、今回の国民生活センターの改善要求がショックとなってこれからはもっと健全な業種になっていくのではないかと予想しています」
こうコンサルタントは話している。