幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

震災で沈下した地盤が隆起

2015-02-03 | 地震

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150202/k10015156991000.html

震災で沈下した地盤が隆起 宮城

2月2日 18時51分
 

東日本大震災の影響で、宮城県の牡鹿半島の沿岸部では地盤が1メートル余り沈下し、岸壁のかさ上げ工事が進められてきましたが、4年近くがたつなかで、40センチ近く隆起している場所があることが分かりました。
復旧工事を終えた漁港の岸壁の中には、地盤の隆起のために高くなりすぎてしまい、漁業者の作業に影響が出ているところもあります。

牡鹿半島では、巨大地震で沿岸部の地盤が1メートル余り沈下したため、県はその分を補うかたちで漁港の岸壁の高さを設定し、復旧工事を進めてきました。
ところが、国土地理院によりますと、一度は沈下した地盤が4年近くの間に徐々に隆起し、去年12月の時点で地震の直後と比べ、37.7センチ高くなっていることが分かりました。
牡鹿半島にある石巻市の鮎川漁港では、岸壁の復旧を終えた所もありますが、干潮になると、海面から岸壁までの高さが2メートルにもなる所があり、水揚げなどの作業に影響が出ています。
2日、銀ざけの養殖を行う漁業者が自分の背丈ほどの高さの岸壁の上に置かれた餌の袋を、漁船に下ろすのに苦労する姿が見られました。
宮城県は、こうした地盤の隆起や震災後の漁船の小型化を受けて、復旧する岸壁の高さを見直していますが、一部の岸壁では隆起が判明する前に工事を終えてしまったということです。
地元の牡鹿漁業協同組合の伊藤登さんは「漁業者の高齢化も進んでいて、岸壁が高いと水揚げも一苦労です。ますます地盤が隆起して岸壁が高くなるのではと不安です」と話しています。

専門家「数十年に渡って続く可能性」

国土地理院によりますと、東日本大震災のあと、地震の震源に近い宮城県の沿岸部を中心に岩手県の南部から千葉県までの広い範囲で、いったんは沈下した地盤が10センチ以上隆起したのが観測されています。
地震による地殻の変動に詳しい東京大学地震研究所の加藤照之教授は、地盤の隆起が起きている理由について、地震のあと大きな力が加わった反動で地盤が沈下した場所に逆方向の緩む力が働いていることや、東北地方の沿岸の地下にあるプレートの境界面がゆっくりとずれていることが原因と考えられるとしています。
そのうえで、加藤教授は「地盤の隆起は次第に速度がゆっくりになるが、今後、数十年に渡って続く可能性がある。昭和21年の南海地震では高知市を中心に地盤の沈下が見られ、その後の数十年で地震の前とほぼ同じ高さまで隆起している。今回はマグニチュード9という規模の大きな地震で、影響がさらに長く続くことも考えられる」と話しています。

http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0127/ym_150127_1610436544.html

地盤沈下一転、12か所で10センチ以上の隆起

読売新聞1月27日(火)7時28分

 東日本大震災で大規模な地盤沈下が起きた宮城、岩手、福島3県の沿岸部で、地盤が一転して隆起し、復興途上にある漁業への影響が懸念されている。

 国土地理院は震災を引き起こした地殻変動の余波とみている。

 国土地理院は震災後、地盤沈下した3県沿岸部の状況を定期的に全地球測位システム(GPS)で調べている。その結果、3県の19か所中12か所で、震災から3年半の間に10センチ以上の隆起が確認された。

 最も大きいのは107センチ地盤沈下した宮城県石巻市の牡鹿半島で、沈下地点から36センチ隆起していた。ほかにも同県女川町で33センチ、東松島市で31センチ、岩手県大船渡市で17センチ、福島県相馬市で16センチの隆起が確認された。

 国土地理院によると、震災をもたらした沖合でのプレート(岩板)のずれが、ゆっくりと沿岸部にも波及している可能性があるという。地殻監視課は「震災前のGPSの観測では、30センチ以上もの隆起が見つかった事例はない」としている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぽちっと宜しくお願いします。


人気ブログランキングへありがとうございました。