Tokyo Walker

諸事探訪

箱根湯本

2012年06月17日 11時23分47秒 | 旅行

 箱根湯本駅の創業は1919年(大正8年)とのことで、そこそこに古いが、種々変遷を経てその片鱗はどこにも残っていない。今年(2012年)はペデストリアンデッキ(pedestrian deck)も完成したようだ。ペデストリアンデッキは駅舎を立体的にして、歩行者専用の通路を周辺に設けるもので、「歩行者回廊」「公共歩廊」などと呼ばれているらしい。現在、ある程度の乗降客が見込める駅舎の改築は、この方式を採用しているのをよく見かける。周辺駅に比べて、決して早いほうではないが、まあ最新の駅舎ということになるのかも知れない。

 箱根湯本は小田急線の始発になっており、ロマンスカーも発着するが、駅の運営は「箱根登山鉄道株式会社」である。鉄道会社間の境界というものがある訳だが、小田急電鉄と箱根登山鉄道の境界は小田原にあるらしい。それはともかく、現在、箱根湯本には小田急の各駅停車とロマンスカーしかやってこない。2006年からこのダイヤになっているようである。あとは箱根登山鉄道の始発駅である。

 登山鉄道に乗り込む雰囲気は、何となく江ノ電に似ている。今時、駅周辺では紫陽花が咲いていたが、これからが本格的な開花時期なのだそうな。順に下の方から山の上に向かって咲いていくに違いない。登山鉄道の終点は強羅。ここからケーブルカーに乗ってみる。何でもスイス製の車両なのだそうで、新緑の中をゆく乗り心地は悪くない。しかし、登山鉄道のレトロさに比べれば、こちらはどう見ても新しい。常に新し車両がよいわけではないと思うのだが、何せこの急勾配、安全確保は不可欠だ。

 写真は、ケーブルカーの最後尾車両から、今降りて来た山の上の方を見たもの。運転手は先頭車両で、こちらには居ない。いつも思うのだが、このような写真の場合、どうしても平坦(平凡)になってしまい、急勾配の感じが出ない。不思議なことに迫力ある急勾配が台無しになってしまうのだ。

 途中、公園下駅で下車して強羅公園へ行ってみる。公園にはいろいろな施設があるが、やはり今は紫陽花が主役か。ちょっとしたイベントもあったりして、多様な紫陽花が展示されていた。その中の印象に残ったものを1つ。

 いつも思うのだが、紫陽花ほど変化に富んだ植物はないように思う。何処にでもあるのだけれど、どれが本物とか、原種とか難しい植物学的なことはさておき、この時期、突然見たことのない紫陽花に出会う、という驚きがある。和洋折衷のこの紫陽花は、その雰囲気も含めてうまく撮れたように思う1枚だ。

 箱根湯本の駅周辺では、足湯、日帰り用温泉、高級ホテルなど、要望に応じた施設があり、そんなところでゆったり過ごすのも悪くないと思う。温泉といっても、雰囲気重視から実利本位までスタイル様々。自分に合った場所(温泉)が見つかるといいのだが。



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