Tokyo Walker

諸事探訪

AR Mount Adapter For SONY α7Ⅱ

2021年03月21日 13時50分30秒 | カメラ

Beschoi製 Konica-NEX(αNEX対 Rayqual製 KAR-SαE

 両方ともSONY α7Ⅱ用で、HEXANON AR Mountのレンズを使用するためのアダプタである。最初に購入したのはBeschoi製Konica-NEX(αNEX)で、amazonの通販だった。
かなり安いもので、何かしら不都合はあるかもしれないと思っていたが、見掛けは悪くないものだった。
手元には、古い順から、

KONICA HEXANON 52mmF1.8(No.4526774)
KONICA HEXANON AR 52mmF1.8(No.7823814)
KONICA HEXANON AR 40mmF1.8(No.7584422) の三本のレンズがある。

 最も古い52mmF1.8からアダプタに着装してみた。
最初の、スタート位置から静かに回すと、何か引っかかるような感じがする。裏から様子を見ると、どうもロックレバーの爪がレンズのバヨネット・フランジの隙間に嵌り込んでしまうようで、無理に回すとロックレバーやバヨネット・フランジが変形しそうである。最初の立ち上がりに問題があるようだ。アダプタのロック解除ボタンを押したまま回転させると、この挟み込みを避けることが出来る。更に、回転の最後にロックされるはずだが、これがどうやっても出来なかった。

 これまた、裏から様子を見ると、ほんの0.2~0.3mmほど回転不足でロックの爪が掛らない状態であった。(ロックの爪を少し加工すればいいような気もするが)ここまでの操作性も決して滑らかとは言えない。加工精度が悪いのか、金属を擦るような感じがする。

 「AR」の名前が付く二番目のレンズも、レンズのMountの形状は少しずつ違っているが同様だった。この状況だと、ついうっかり力を入れてレンズを回してしまうと、とんでもないことになるだろう。ロックも同様に出来なかった。金属を擦るような感じも相変わらずである。

 最後に「KONICA HEXANON AR 40mmF1.8」を装着してみた。すると、立ち上がりも引っ掛かり無く、ロックも出来る。よく見ると、レンズ側Mountのフランジ立ち上がりの切削加工形状が異なっている。しかし、回転時の金属を擦るような感じは相変わらずであった。これだと、Mountの何処かにキズが付き、金属屑も出るのだろうなと不安がよぎった。

 ネットであれこれ見ていると、カメラ本体の方では、どのレンズでも問題なく実装できるような話を見掛けた。どうやらMount Adapterに何某かの問題があるらしいということだ。

 その後機会があって、別のMount Adapterを購入するときに、ちょっと相談してみた。というのは、そのメーカーにもAR Mount Adapterがあり、レンズの選択は必要なのか聞いてみた。しかし、そのような情報は無いということだった。更には「貸し出し用」のAR Mount Adapterがあるので、納品時に同梱してもよいとのことだった。それで、お借りすることにしたのがRayqual製KAR-SαEである。

 結論として、「KAR-SαE」は新旧どのレンズも問題なく装着でき、ロックも出来るというものだった。しかも、装着時の回転も滑らかで、安心できるものだった。「出来が違う」と言ってしまえばそれまでだが、見た目では判らない加工や精度があり、それが顕著に出たということなのだろう。

 確かに「Konica-NEX」が五個も買えるほどの値段なのだが、一度使ってみると、再び「Konica-NEX」を使う気にはなれない。しかも、新旧どのレンズを調達しても同等に使える、というのはHEXANONファンにとってはやはり朗報だろう。

 「Konica-NEX」は多少不都合があっても、装着不能という訳ではない。使用中にレンズが脱落する訳でもない。細かいことに拘らず、気にせず、これで充分という方もおられよう。その選択はあくまでも自由である。しかし、コストパフォーマンスは最悪だが、この「しっくり感」はどうしても捨て難い。入手したレンズよりはるかに高価なアダプタである。本末転倒も甚だしいと思いながらも、いつか入手しようと目論むのは私だけだろうか。





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