10月1日の台風一過、秋桜は風に押し倒されクシャクシャになったが、その後何とか起き上がり、花は傷つき、枝は折れても最後の力を振り絞って開花している。曇天で風が吹く時折陽が射す明暗変化の激しい中、今回はPENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mmF1.4で撮ってみた。
40年ほど前に作られた、ちょっと黄変のNo.6129974とNo.4800405のニコイチ品だが、その写りには何の問題もない。(Restore詳細は「20200421 「名前に惚れる」」で記載)
ピントの合っている所はあくまでも鋭く解像し、前後背景は優しく溶けるようにボケる。大方のレンズがそうでるように、寄って撮る方が発色の豊かさを感じるものだが、その点TAKUMARはコッテリ系とは少し違う。発色も嫌味のないあっさり系の、それでいて暖か味を感じる色合いだ。か、と言って目の覚めるような鮮やかさは少しも損なわれていない。
派手さ、艶やかさは控えめで、あくまでも素朴な風合いが持ち味。オレンジ色も負けてはいない。
絞りは開放に近く、ちょっと明るめにして撮影。TAKUMARレンズの象徴的な写真が撮れた。溶け気味の背景が実に心地よく秋桜に似合っている。色合いはあくまでも優しい。
背後に低木の垣根があるために、台風の風も少しは和らいだようで、ここの秋桜はあまり押し倒されることはなかったようだ。初秋を楽しむかのように咲き誇っていた。
Body SONY α7Ⅱ
Lens PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mmF1.4
Mount Adapter M42-NEX/K&F Concept
Filter Skylight(φ49mm)/PENTAX
Hood なし
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます