Tokyo Walker

諸事探訪

秋探し・Minolta MC ROKKOR-PF 58mmF1.4

2021年09月10日 18時53分42秒 | カメラ

 全くの曇天で時折小雨という撮影には最悪の天候だが、気温は低めなので出掛けてみる。このような時な明るいレンズが良かろうと、「Minolta MC ROKKOR-PF 58mmF1.4」を持ち出した。フードは不要かと思ったが、カッコ付けて装着。薬師池公園は秋というより、夏の終わりという雰囲気。天気が悪いので人出も少ない。

 雨宿りで軒下を借りた茶店の横に咲いていた白い花。開放(1.4)で撮ったが、白い花は拡大して見るとしっかり階調が残り、飛んでいない。背景は複雑に二線ボケのようなものが発生する。

少し右へ振ると、フレアっぽく、二線ボケも盛大になる。それでも白い花の階調は維持している。

日差しの弱さが何となく「秋」を感じさせる。
二、三段絞ればグンと画質が良くなることは判っているが、今回は故意に全て開放で撮ってみた。最初の方の写真では、「開放F値では後ろボケが二線ボケになりやすい」或いは「点光源が入り、条件がそろうと立派なバブルボケが発生」といったこのレンズの特徴が良く出ているように思う。

緑は未だ色濃いが、そんな中でもいつの間にか秋が近づいて来ている。

少しは咲いているかと思った大輪の大賀ハスもすっかりイベント終了の様子。開花は7月中旬から8月中旬らしい。元気な葉には雨水が溜まり、撥水で氷のように浮かんでいた。

さぞかし盛大に咲いていたと思われるが、既に花びらは落ちて、こんな感じで種が熟成中。

 お釈迦さま、悪天候の中、折角写真を撮りに来たのに申し訳ないと思ったか、とっておきの一輪を用意してくれたようだ。今日明日にも開花する最後の一輪になるようだ。

帰り道、いつもの土手にはこんな白い花が咲いていた。

紫や黄色の草花も。

1968年頃の「MC ROKKOR-PF 58mmF1.4」の写りはどうだろうか。焦点距離58mm時代の最期のレンズである。「絞り開放だと被写体のエッジが滲む傾向がある」が、そこは「アクロマチックコーティングによる鮮やかな発色とヌケの良さのお陰で、爽やかな印象」になっているらしい。確かにどの写真も柔らかく、「爽やかな印象」というのは頷ける。また、85mmではあまりに狭すぎるが58mmの画角も悪くないと思う。勿論、解像力に不足はあろう筈もない。

 

 



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