ウレタンクリアーについて
自動車モデラー諸氏が時折「ウレタンクリアーは難しい」「霜付き状態になる」等
お嘆きの声を聞きますが、当方、あまり悩んだことがなかった。
モデラー諸氏のスプレイ条件を比較してみて、当方と根本的に違う点がわかった。
モデラーの嘆き
・クリアスプレイ面の反対側に細かな霜状のミストが付着してしまう。
・ブラシ先端から雲の糸状のクリアが吹き出す。
・クリア面が波打つ、ゆず肌になる。
これらに共通するスプレイ条件を調べてみると・・・・。
・エアブラシノズル径Φ0.3~0.5使用
・吐出圧0.15Mpa~0.3Mpa
・希釈0%~20%
この条件でとりあえず「霜付き」「糸引き」「ゆず肌」を防止する方法は
手っ取り早く希釈率を50%程度まで上げること。(多くの方がやられていると思うが)
この時の弊害は、塗装後に表面から大量の希釈シンナーが飛ぶことで部分的に「ヒケ」が出たり
スプレイ時にシンナーがデカールを痛めたり、将来的に表面にクラックが入ったりする場合が有る。
そこで、当方実践している方法は・・・・。
量産の自動車塗装に匹敵するノズル径を持ったスプレイガン(エアブラシ)を使用。
・スプレイガンノズル径Φ0.7~1.2
・吐出圧0.2Mpa~0.4Mpa
・希釈0%~10%
大きな違いは
エアブラシ・・・使用空気量に対し塗料吐出量が少ないためクリアがボディに付着する前に表面張力で
球体・半硬化状態になったミストがそのまま二次表面(裏面など)に付着してしまう。
スプレイガン・・使用空気量に対し塗料吐出量が多いのでウェット状態で表面に付着し硬化する迄の間に
平滑化する。
結論は
着色塗料と異なり、デカール段差を消したり、研ぎ出しをするため一気に厚塗りする必要があるので
ノズル径がΦ0.7以上のエアブラシを使い、希釈率は10%以下として、化学反応による硬化を期待する。
※ノズル径Φ0.5以下しか持ち合わせがない場合は希釈率を30%前後まで上げるかリターダーを混合し
硬化時間を引き延ばす等、方法有り。(絶対ではないが)
希釈率が高いと、早い時間に塗装後大量の溶剤が飛ぶため、ゆず肌やヒケ、なみうちが発生しやすい。
希釈率が低いと化学反応による硬化完了までの間に表面張力でレベリングされる為ヒケ、ゆず肌などが
発生しにくい。
以上、量産の自動車部品を塗装していたときの経験です。
自動車モデラー諸氏が時折「ウレタンクリアーは難しい」「霜付き状態になる」等
お嘆きの声を聞きますが、当方、あまり悩んだことがなかった。
モデラー諸氏のスプレイ条件を比較してみて、当方と根本的に違う点がわかった。
モデラーの嘆き
・クリアスプレイ面の反対側に細かな霜状のミストが付着してしまう。
・ブラシ先端から雲の糸状のクリアが吹き出す。
・クリア面が波打つ、ゆず肌になる。
これらに共通するスプレイ条件を調べてみると・・・・。
・エアブラシノズル径Φ0.3~0.5使用
・吐出圧0.15Mpa~0.3Mpa
・希釈0%~20%
この条件でとりあえず「霜付き」「糸引き」「ゆず肌」を防止する方法は
手っ取り早く希釈率を50%程度まで上げること。(多くの方がやられていると思うが)
この時の弊害は、塗装後に表面から大量の希釈シンナーが飛ぶことで部分的に「ヒケ」が出たり
スプレイ時にシンナーがデカールを痛めたり、将来的に表面にクラックが入ったりする場合が有る。
そこで、当方実践している方法は・・・・。
量産の自動車塗装に匹敵するノズル径を持ったスプレイガン(エアブラシ)を使用。
・スプレイガンノズル径Φ0.7~1.2
・吐出圧0.2Mpa~0.4Mpa
・希釈0%~10%
大きな違いは
エアブラシ・・・使用空気量に対し塗料吐出量が少ないためクリアがボディに付着する前に表面張力で
球体・半硬化状態になったミストがそのまま二次表面(裏面など)に付着してしまう。
スプレイガン・・使用空気量に対し塗料吐出量が多いのでウェット状態で表面に付着し硬化する迄の間に
平滑化する。
結論は
着色塗料と異なり、デカール段差を消したり、研ぎ出しをするため一気に厚塗りする必要があるので
ノズル径がΦ0.7以上のエアブラシを使い、希釈率は10%以下として、化学反応による硬化を期待する。
※ノズル径Φ0.5以下しか持ち合わせがない場合は希釈率を30%前後まで上げるかリターダーを混合し
硬化時間を引き延ばす等、方法有り。(絶対ではないが)
希釈率が高いと、早い時間に塗装後大量の溶剤が飛ぶため、ゆず肌やヒケ、なみうちが発生しやすい。
希釈率が低いと化学反応による硬化完了までの間に表面張力でレベリングされる為ヒケ、ゆず肌などが
発生しにくい。
以上、量産の自動車部品を塗装していたときの経験です。