緊急事態宣言下、不要不急の外出は自粛するようにとのことだが、
そんな中でも適度な運動はするようにと、かかりつけ医に言われ、
今までとても気に成っていた芝川第一調節池の状況が現在どうなっているのか散策も兼ねて行ってきた。
これが治水安全度の向上と自然環境の保全をめざした芝川第一調節池の完成パース。
一級河川、芝川をはさんで左右に広がる巨大な調節池。
池の面積は両岸合わせて92.3haで東京ドーム約20個分の広さだ。
最大貯水量は東京ドームの約4倍となる550万立方メートルを予定している。
1979年に着工し、30年後を目途に完成を目指していたが、ようやく左岸の池が完成した所。
現在は右岸の堀削工事が進んでいるがあと5年程度かかるらしい。
所轄はさいたま県土整備事務所だ。
旧越谷街道、念仏橋から芝川の下流の方を撮った一枚。
水はゆったり流れ、水質はあまりきれいではない。
この芝川で何人か釣りをしている人を見かけた。
あまりきれいでない川で何が釣れるのだろう?
そういえば川釣りは何十年もしてないナー。
のんびり過ごせる時になったら時を費やす方法に釣りをするのもいいなと思った次第です。
土手にはオレンジ色のポピーが咲き乱れていたのが更にのどかさを増していた。
看板に書かれているように「水辺の里親」という団体が芝川の美化活動を行っているようだ。
この地点から下流に向かって不法の投棄物ですごく汚いポイントを見かけた。
実は5月半ばに当社で川のサポートボランティアを予定しているのである意味
やりがいのある場所の事前調査にこの散策が役に立つことになった。
当日は閉館に成っていた「浦和くらしの博物館民家園」を裏側からパチリ。
手前の看板は10年前、浦和東RC40周年記念事業として見沼竜神の4本竹遺跡を説明したもの。
行政側がこの遺跡が見えるように石垣を一部カットしてくれたことを思い出す。
芝川の所々にはこの様な開閉型の水門があった。
ご覧の様に芝川右岸の護岸整備はかなり進んでいる。
土手の仕上げをどのようにするのかわからないが、
是非片側のようにコンクリートブロックを積むのではなく、自然を生かしたものにしてほしいものだ。
平成23年に完成した左岸池(200万トン)。
広さは63haあり広大な緑地空間を形成している。
この整備計画の3つの基本理念は
(1)住民にとって安全な河川整備を行い
(2)緑豊かな見沼田圃の自然と調和し
(3)多くの人々が憩い集う空間をつくる。
左岸池の整備はこの基本理念を基に見沼田圃の情景(見沼留井)や
自然環境の復元に取り組んできており現在では約120種類の動植物が確認されていて
生態系が豊かになりつつある。
この日は釣りを楽しむ人、水辺で遊ぶ家族などが居た。
この工事が始まった頃は海ナシ市のさいたま市で
ウィンドサーフィンがここで楽しむことができるとの話も聞いたことがある。
左岸池を見ながらさらに足を進めると土木整備がされた地帯に出る。
ここは越流堤。
芝川の洪水が始まると、一段下がった越流堤から調節池へ川の水が流入して
本来の治水機能を果たすような造りになっている。
普段はこの様な整備された遊歩道となっている。
遠くには大崎のごみ処理施設が見える。
この越流堤の坂を登ると調節池側に張り出した緑の茂みのある一角コーナーがある。
この日はここにテントを張り、ハンモックを掛けてキャンプを楽しんでいるファミリーがいた。
ここは知られざるキャンプ地のホットスポットかもしれない。
現在整備が進められている右岸池の先に見えるのが、
さいたま市の名門私立女子中・高学校の浦和明の星女子中学校・高等学校だ。
ここは1967年に設立されたカトリックミッションスクールで
フリーアナウンサーの小島奈津子、藤村伊勢、荒舩美栄といったアナウンサーなどの卒業生がいる。
ここは芝川第一調節排水機場。
排水機場を過ぎるとJR武蔵野線の鉄橋が見えてくる。
東浦和駅から東川口駅の中間にある。
今度、武蔵野線に乗ったときは電車からしみじみと調節地を見てみたい。
念仏橋からはずっと芝川を渡る橋が無かったがここで古びた桜橋が登場。
この橋は腐食が著しい為車両は通行止めになっている。
これが逆にこの遊歩道への車の進入を止めて、
歩行者専用道路化にして静かで歩きやすい道になっている。
遠くにブルーの鉄橋が武蔵野線。
桜橋から見たのどかな芝川の両岸の風景。
桜橋を渡って西方面に行くと東浦和駅。
世界最古の閘門式運河の見沼通船堀方面に出る。
途中に学校関係のグランド施設も整備されている。
この辺りで気になる案内板に遭遇。
無農薬、無化学肥料で米・麦・大豆・野菜・果実を栽培中。
味噌作りや餅つき、手打ちうどんなどを楽しんでいる「里山クラブ見沼」会員募集中の看板。