記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ジャウム・コレット=セラ監督「フライト・ゲーム」

2016-04-03 22:38:38 | ハ行
オチは雑だと思うの。


ジャウム・コレット=セラ監督「フライト・ゲーム」
犯人の動機が非常にわかりにくい、いやわかりやすいんだけど全然共感できないというか上滑りというか伝わってこないせいで何ともいえないこと以外は非常に面白かった。
主人公ビルに対する個人的な恨みとかでいいじゃん、もう。

ビル(リーアム・ニーソン)はアル中×金欠×トラウマ持ちの数え役満状態の航空保安官。
確かに見た目はやや冴えないおっさん。アクション始めたら超キレッキレ。最後の銃撃シーンとかあそこだけ繰り返し観ても面白いレベル。
「乗客の誰かが犯人」という状態で、一緒に観た人と大推理大会を始めましたが、二人とも大外れ。いやあれ当てられないって。
もうわからなくて「きっと犯人はベッカちゃん!(ロンドンのパパに会うために一人で飛行機に搭乗した女の子。推定8歳)」という斜め上な回答をしそうになった。笑
きっとそんな読みをするのは私だけだろう。

細かいところは雑かもしれないけど、犯人が明らかになるまでの流れは超ドキドキした。この映画、どこに落ち着くんだろうって思った。先が読めそうで読めないし、だんだんビルに不利な状況になっていくし。疑念渦巻く機内、怖いね。
だいぶネタバレになるけれども、「今から20分後に一人死ぬ」という犯人からのメッセージ→ビルと同僚がトイレで格闘戦→ビル勝利同僚死亡→「やっちまったな、ビル」の流れは不謹慎でしたが面白かったです。
この映画は観ても損はないと思います。いや本当に。

蛇足
「弟と彼氏の結婚式に出席するため」という渡航理由は非常に海外的というか日本じゃまだ出てこない理由だなと思いました(雑)




2015年の個人的ベストオブ映画

2016-01-13 20:38:07 | ハ行
期待度と実感が比例したものでいえば以下の2本。

ルイ・レテリエ監督「グランド・イリュージョン」
クリス・コロンバス監督「ピクセル」

映画館で観たものとレンタルのものを一本ずつ選んでみた。

「ピクセル」は宣伝時から見たかった映画。俄かでもゲーマーとしてはゲーム世界の住人とゲームで対戦できるというのは割とロマンだったりするのではないかと。
パックマン可愛いしね。パックマンとミニクーパーのバトル可愛いよね。
吹替えにいらっとしなかったのも素晴らしい。


「グランド・イリュージョン」はジャケ借りして大成功。これぞまさにアメリカンドリーム。いろんな人が傷ついてそうでそうも見えない。結果みんな幸せになれたんじゃないかな?(約1名除く)という雰囲気すらある。
ルイ・レテリエ監督の作品を別に選んで借りているわけではないのになぜか結構引き当てている。相性が良いのかもしれない。

デヴィット・エアー監督「フューリー」

2015-11-09 19:48:01 | ハ行
フラグメーカーがいたぞ。

デヴィット・エアー監督「フューリー」
WWⅡ時の戦争ドラマ。舞台は戦場というよりも戦車。なんてったって戦車がホームだからな!
皆家を守って死んでいったんだ…(盛大なネタバレ)

歴戦の勇者であるブラピ様(違う)率いるクルーたちに新人君が配属されたからさぁ大変、ってか。なんか違う。
全体的にどん暗い、暗すぎる話なんだけど、なんだろう、あの何とも言えない、悲しいとも違う。でもすっきりしたわけでもないし。話の展開的には良いことしたんだよね。国の英雄になったんだもんね…。
英雄になるためには犠牲を伴う…ってか。

死線をくぐり抜けてきたからの絆があって、そこに人を殺したこともない新人(某二丁拳銃的に言わせると「処女切ったのはいつだ?」かな?)が入ってきて、彼らがファミリーになるためには人を殺すことが必要だったのかな?
まぁどっちにしろ戦争のさなかで人を殺せないなんてお荷物でしかないだろうけど。仲間を危険にさらすだけだしね。
ノーマンくん、いきなり死地に放り込まれて、いきなり仲間が全滅して、いきなりヒーローになって、彼の心が非常に心配(そこか)

違うんですよ本当はもっと深く重い映画なんですよ。なんですけど、深く重すぎて感想が上滑りするんです。
とりあえず、この映画観た方がよっぽど「戦争反対!」ってなる。

蛇足。超蛇足。
チームメンバーのボイド役シャイア・ラブーフが超イケメン。

クリス・コロンバス監督「ピクセル」

2015-09-20 20:42:46 | ハ行
とりあえずこれで今年観たい映画は押さえたかな。

クリス・コロンバス監督「ピクセル」
ゲームがエイリアンのせいで実体化して襲ってくるというトンデモ設定だけど憎めない映画。
面白かった。たぶんね、人生にとって何の感銘も影響も与えないと思うけど面白かった。

誰でも一度は人生のうちに、「ゲームを実世界で…」とか思うことはあると思うんだよね。かくいう私も「どうにかしてリアルにポケモンをゲットできないものか…」と考えたことはある。今は悪魔召喚プログラムを手に入れたいところだけども。
どうもラドローくん(ジョシュ・ギャッド、オラフの声の人だって!)も同じことを考えていて、エイリアンのおかげで夢が叶ったみたいだけど。そしてあのオチwww草生えるわwwww
それにしてもラドローくん、オタクの嫌われる部分を全部詰め込んだようなオタクの設定だった。気持ち悪かったwのに、真実の愛とかww笑うわwww
設定が非常にご都合よい感じでできているので、そういうのが苦手な人は…っていないよね?大丈夫よね?

あの攻め方だとエイリアンもあまり敵意はなさそうなので、いや実際はあるのですが、実に平和的なバトルではあると思う。敵も怖くないしね。テトリスが出てきたときちょっと嬉しかった。
敵の攻撃を受けるとピクセルというかドット状になるのは実にSF的で良い。アレだろ?あのキューブは高度な情報処理演算能力を持ってるんだろ?で、一度侵食されると結晶化が止まらなくなり、徐々に伝染するんだろう。話が良くわからない人はラノベ版「アバタール・チューナー」を読めばいいと思う(宣伝)

一番の問題はアレです。あの映画、吹替が面白すぎます。主人公の吹替を柳沢慎吾がやっている時点でお察し。
いわゆるタレントさんたちも入ってますが、上手い方々なので違和感はないです。むしろほかの方々にもこれくらいやってほしい。
柳沢慎吾のアドリブが面白すぎるという前情報はゲットしていたので覚悟していたのですが(普通に「あばよ!」って言ってた)、神谷明さんが一番八ちゃけてたと思う。
神谷さん、女性を評するとき、「もっこりちゃん」って言ってたぞ…。それなんて冴羽リョウ……?
どこまでが台本でアドリブなのかわかりませんが、主人公の「ガンダルフとハリポタが同席してる」はアドリブなの?台本なの?監督がクリス・コロンバスなのに引っ掛けてるの…?

力を抜いてリラックスしながら観るのに最適な映画でした。いや素晴らしかった。


蛇足
パックマンの生みの親が出てきてたけどパックマンに食われてた。ワロス。

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督「ハウンター」

2015-04-04 08:57:26 | ハ行
haunt:(幽霊などが)出る、出没する


ヴィンチェンゾ・ナタリ監督「ハウンター」
脱出ゲーム的な映画。

ループ世界にはまり込んでしまった女の子がそのループから脱出しようとするお話。
主人公リサ(アビゲイル・ブリストン)だけが家族の中で「一日がひたすらループしている」ことに気付く。なんてったってこの一日が終わってくれないとリサちゃん誕生日来ないもんね!
それにしても前回もループもので今回もループものって私がループものをループしてんな。

今回のこれは、もうすでに複数回ループしていることが前提です。リサちゃんの様子を見るとそんな感じ。「昨日も洗濯機を回したわ」「朝食はパンケーキで夜はマカロニチーズ、そして推理ドラマを見るんでしょ。わかってるわよ」ってね。
でもリサちゃんが気付いたことで少しずつループの内容が変わっていきます。そしてその先に待ち受ける驚愕の真実とは…!?みたいな。

前回のループよりは今回のループのほうが断然面白い。ジャンル的にはサスペンス?ホラー?なんだけど、脱出ゲームやってるような気になってくる。まさにリサちゃんにとっては「ループからの脱出」なんだけどさ。
この映画はあまりネタ晴らししないほうがほかの人のためになるから今回はこれ以上ストーリーに触れるのは我慢するけど、この映画は、私は、割と見て損はしないタイプのものだと思う。ほかのレビュー見たら鳴かず飛ばずだったみたいだけど。でもいいよ、これ。
ってかだいぶ冒頭でネタ晴らししちゃってる気がしないでもない。
思ったよりものめりこんで観ちゃってたから、ラストシーンでリサちゃんが無事に誕生日を迎えられた(=ループ脱出!)したときはまず感動するよね。

でも感想書いとかないとあとで忘れるんだよな…ということで文字隠してみました。
そもそも家には美少女ばっかりを狙った殺人鬼が取り憑いていて、その家にうっかり引っ越してしまったリサちゃん一家も餌食かつコレクションにされてしまったってことなんだよな。
ドールハウスが出てくるのは、この家全体が殺人鬼のおもちゃ箱だってことのたとえかな?
そしたら何十年か後(タブレットが出てきてたからだいぶ最近)になってまた一家が引っ越してきて同じように狙われて…一家を救う次いでに殺人鬼の霊をうまいこと懲らしめてしまって(たぶん地獄に引きずり込まれるかなんかしたんだろう)リサちゃん一家も成仏みんながハッピー!ってか。
キリスト圏で成仏って言わないよな。昇天というのが正しいのだろうか。

背景との相性が悪くてうまく隠れてない!(笑)

主人公リサちゃんがかわいい。
お目目パッチリがっちり囲み目ロック少女かわいい。ほっぺぷにぷにしてそうなのがまたいい。
明らかにロックでパンクな女の子なのに自室でクラリネットで「ピーターと狼」練習してるっているそのギャップがかわいい。
まぁそこでエレキギターとか練習されたら風情がないわな。せっかくのしっとり重ーい雰囲気が台無しだわな。


蛇足…
アビゲイル・ブリストンちゃん、有名な子役だったようで、実力もあるそうで「奇跡の人」で舞台デビューしたってwiki先生が教えてくれたんだけど、「奇跡の人」って聞くと「ガラスの仮面」しか出てこないからどうしようもない。