ヒーローってなんだったっけ…
ザック・スナイダー監督「ウォッチメン」を観ました。
最初5分の緊張感と緊迫感が半端ない。あそこでグッと観客を惹き付けて、あとはヒーローの苦悩と過去を炙り出しながら世界を救うための話が始まる…でいいのか?
それにしてもこれをヒーローと言ったら虎徹が切れて滔々と自身のヒーロー論を説きそうな感じのヒーローだったな。正義とエゴの境目がわかりにくくなってる。というか、何をやっても「これが正義です!」って主張しそうなヒーローでした。
冒頭いきなりレズかよすげーな!とかヒーローというよりもお前確実に悪役だろ!って奴とかいろいろいたけど、ヒーローも人なんだよな…一人人外がいたけど。
「大を救うために小を犠牲にすること」の可否や、「正義のための殺人」なんて、確かにどのヒーローも抱えてそうな問題よね。正義というよりも、意見か?もしくは信条か?お互いに譲れなければ、妥協できなければ衝突は必至だろうしなぁ。
皆が皆、自分の正義を貫いた。その結果、世界は救われた。そういう意味でハッピーエンドなんだろうね。
むしろ、バットマンみたいに非難の的になりかねない中で、ヒーローの役割を全うするにはそこまで意志が強くないとだめなのかもしれない。
少なくとも、エイドリアンの選択は間違ってなかったと思う。そのあとのジョンの台詞もまたいいなぁ。
「許しはしないが 非難もしない だが理解する」この台詞は私が今まで観た映画の中でベスト3に入る良い台詞だ。
というわけで、ラストシーンも非常に惹き付けられる映画だった。
「正義」って言葉は非常に曖昧で、人によって「正義」の持つ意味や、見え方は全然違うのだろう。そこにこの作品にロールシャッハが登場する意味があるのだと推測。深読みとか苦手だからたぶん違うんだろうが。
この作品、スローモーションの使い方が上手いと思う。要所要所でちょこちょことスローになるんだけど、その緩急のつけ方が良い。「ここを観てほしい!注目してほしい!」って部分なんだろうが、面白さをより引き立てている気がする。
いつもの蛇足
最近のマイブームが、「映画を観る→Wikiで監督と俳優・女優の別作品をチェック」なんだが、あの今一つパッとしない感じのナイトオウルさんが私が唯一DVDを持っている映画「オペラ座の怪人」のラウルとはいやびっくり。確かにラウルの時もパッとしなかった。(「オペラ座の怪人」は断然ファントム派)
「私とダーリンは前後一体!前から後ろから愛のボルケーノ!」ってのはわかる人だけわかってくれればいい。今まで様々な表現を観てきたけど、炎は初めてだ。そうか、そこまで燃えたのか。
ザック・スナイダー監督「ウォッチメン」を観ました。
最初5分の緊張感と緊迫感が半端ない。あそこでグッと観客を惹き付けて、あとはヒーローの苦悩と過去を炙り出しながら世界を救うための話が始まる…でいいのか?
それにしてもこれをヒーローと言ったら虎徹が切れて滔々と自身のヒーロー論を説きそうな感じのヒーローだったな。正義とエゴの境目がわかりにくくなってる。というか、何をやっても「これが正義です!」って主張しそうなヒーローでした。
冒頭いきなりレズかよすげーな!とかヒーローというよりもお前確実に悪役だろ!って奴とかいろいろいたけど、ヒーローも人なんだよな…一人人外がいたけど。
「大を救うために小を犠牲にすること」の可否や、「正義のための殺人」なんて、確かにどのヒーローも抱えてそうな問題よね。正義というよりも、意見か?もしくは信条か?お互いに譲れなければ、妥協できなければ衝突は必至だろうしなぁ。
皆が皆、自分の正義を貫いた。その結果、世界は救われた。そういう意味でハッピーエンドなんだろうね。
むしろ、バットマンみたいに非難の的になりかねない中で、ヒーローの役割を全うするにはそこまで意志が強くないとだめなのかもしれない。
少なくとも、エイドリアンの選択は間違ってなかったと思う。そのあとのジョンの台詞もまたいいなぁ。
「許しはしないが 非難もしない だが理解する」この台詞は私が今まで観た映画の中でベスト3に入る良い台詞だ。
というわけで、ラストシーンも非常に惹き付けられる映画だった。
「正義」って言葉は非常に曖昧で、人によって「正義」の持つ意味や、見え方は全然違うのだろう。そこにこの作品にロールシャッハが登場する意味があるのだと推測。深読みとか苦手だからたぶん違うんだろうが。
この作品、スローモーションの使い方が上手いと思う。要所要所でちょこちょことスローになるんだけど、その緩急のつけ方が良い。「ここを観てほしい!注目してほしい!」って部分なんだろうが、面白さをより引き立てている気がする。
いつもの蛇足
最近のマイブームが、「映画を観る→Wikiで監督と俳優・女優の別作品をチェック」なんだが、あの今一つパッとしない感じのナイトオウルさんが私が唯一DVDを持っている映画「オペラ座の怪人」のラウルとはいやびっくり。確かにラウルの時もパッとしなかった。(「オペラ座の怪人」は断然ファントム派)
「私とダーリンは前後一体!前から後ろから愛のボルケーノ!」ってのはわかる人だけわかってくれればいい。今まで様々な表現を観てきたけど、炎は初めてだ。そうか、そこまで燃えたのか。