記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ペドロ・アルモドバル監督「私の、生きる肌」

2018-01-29 21:30:52 | ヤ行・ワ行
どこかで観たことあると思ったら主演アントニオ・バンデラスだー!(と言ってもスパイキッズぐらいしか知らない)

ペドロ・アルモドバル監督「私の、生きる肌」
おそらく初のスペイン語映画。

なんつーか、うん、なんつーか。
その通り「倒錯的な愛」だったね。うん。
ここまで歪んだ愛情久しぶりに観たね。

最初30分くらいは「カニバルっぽい」と思って見てたけど、一時間過ぎたあたり(回想が始まってから)は「ドント・ブリーズっぽい気持ち悪さというか常軌を逸した感じがあるな」と思いながら観てた。どっちにしろ(展開が)ろくな映画じゃないな(褒めてる)(良い意味で)
あでも嫌悪感で行けば「ドント・ブリーズ」最強ですよ。あれ嫌悪感を覚えない女性はいないと思うよ。

まー簡単に籠絡するんであれば惚れさせるのが一番よねー。しかも相手はずっと自分に興味を持っているとなればねー。性別抜きにして(ここ重要)惚れさすのも簡単よねー。
最後は思った通りのオチではあったけどねー。でも上手く逃げおおせちゃうとそれはそれで面白くないよねー。

なかなか面白いやり取りもあったんですが、個人的には
ヤク中「薬キメてる?」
メンヘラ「あれとこれとそれと…(処方薬を列挙)」
ヤク中「キメてるねーΣd(゚∀゚d)!」

のやり取りが一番好きです。まぁでもその後強姦未遂やらかすので展開的にはアレなんですけど。

親子の愛情も夫婦の愛情も怖いよねーどう形を変えるかわからないもんねー。
だからと言ってやっていいことと悪いことがあるよねー。

というのがまとめでした。おしまい。


蛇足
サスペンスでR15指定だったのでエロかなグロかなどっちかなということで観てみたらエロに全振りって感じだった。
さすが情熱の国ィ!(違う)


ギャヴィン・オコナー監督「ザ・コンサルタント」

2018-01-28 08:13:21 | カ行
どっかで観たことあるストーリーだと思ったらこいつだ
テイラー・ハックフォード監督「パーカー」

ギャヴィン・オコナー監督「ザ・コンサルタント」
題材は良い映画なのに設定盛り込みすぎて生かしきれていない感。

高機能自閉症で裏金管理しててスナイパーでもある会計士が主人公なんだが、これ裏金管理の設定がまずいらん気がする。
まぁいいや。
ベン・アフレックは格好良かったです。
個人的には高機能自閉症で数字に超強い会計士が事件に巻き込まれた話、で良かった気がするんだなぁ。
体術とか狙撃術?父ちゃんに仕込まれました。父ちゃん元軍人だったらしいしね。

本当に本当に最後のオチは良かった。なるほど、と思ってしまった。
あと濡れ場と恋愛がないのが良かった。そっちに転ぶか!?と思ったけどそんなことなかった。

自分の中では、こんなにだめだしばっかり湧いて出てくる映画も珍しいなぁ。レンタルだからいいけど映画館で観てたらがっくりして帰ってきてたと思う。

デヴィット・ヴェント監督「帰ってきたヒトラー」

2018-01-23 22:10:51 | カ行
毒たっぷりのコメディだった。最初の5分で腹筋が持ってかれた。

デヴィット・ヴェント監督「帰ってきたヒトラー」
ヒラコーがよくネタにする某独裁者が現代ドイツに蘇ったら…という話。

現代人はもちろん彼が本物とは思っていないし、彼はもちろん彼でしかないし、その食い違いが面白い、が。
これ紹介には「コメディ」ってあったけど、コメディにしては風刺というか毒が効きすぎているような気がしないでもない。
ヒトラー賛美ととられても確かにおかしくはなさそう。

そう思えるくらいに、まともなこと言っているんですよね。多分当時のドイツ国民だったら自分も支持していただろう、と思わずにはいられないほど。
街の人たちが思ったよりフランクだなと思ったら、エキストラじゃなくて本当に街の人たちの中に入り込んで撮影しているのね。
まさか本当に本物がよみがえったと思った人はいなかったろうけど、皆動画撮るし写真撮るし人気者なのね。
もっとドイツの人たちはこの手のネタに対してピリピリしているもんだと思ったわ。

笑えるってよりも考えさせられる面の方が多い気がする。

蛇足
ゴス女クレマイヤー嬢がかわいかった。

オリヴィエ・メガトン監督「96時間/リベンジ」

2018-01-21 20:06:52 | カ行
最強のパパン再び

オリヴィエ・メガトン監督「96時間/リベンジ」

前作で娘をさらわれてブチ切れた父ちゃん(リーアム・ニーソン)が再びブチ切れる映画。

というか、父ちゃんよりも娘キムの方が大活躍してたような気がする。

父「なんで免許取れないんだい?」
娘「縦列駐車が苦手なの。」
 ↓
イスタンブール到着後
 ↓
娘「銃よりは運転の方が…」からの左右ドリフト急カーブ交差点すり抜け等々お前縦列駐車が苦手とかってレベルの運転じゃねーぞというカーアクションの数々。
その後無事免許取れてたけどそりゃその運転で取れないほうがおかしいわ。

どこぞの映画の「復讐は何も生まないがスカッとする」を体現したような映画。
ストーリーは、攫われるのが娘か元妻かの違いくらいで、まぁ予想できるよねって感じ。
短時間ですっきりしたいときは良いかもしれない。


マシュー・ボーン監督「キングスマン:ゴールデン・サークル」

2018-01-08 20:05:58 | カ行
スタイリッシュ滅殺(褒めてる)

マシュー・ボーン監督「キングスマン:ゴールデン・サークル」
コリン・ファースとハル・ベリーとマーク・ストロングがかっこいい映画。いやもちろんタロン・エガートンも良かったんだけど、
私の推しはコリン・ファースと見せかけてマーク・ストロングです。

相変わらずスタイリッシュでポップな感じにグロいシーンがよくある映画であった。
今回ラストステージがアメリカンなポップカルチャーだったから多分余計にポップでグロい。
笑いどころというか突っ込みどころというか、誰かに話したいけどネタバレするのもなんだから箇条書きにする。

・全然可愛くないAIBO
・大活躍するミンチ製造機
・ハル・ベリーに漂うイケメン感。おそらくステイツマンの中で一番のイケメン。
・そのネタ前作から引っ張ってきたのかよ(無論ハリーのこととかヴァレンタインのことではない)
・えっ?別の穴でもいいの?
・突如始まるミュージカル調
・まさかの本人出演。そしてなかなかに強い。

3作目の予定もあるようだけど、あのラスト的にさてどうなることやら…