記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

トミー・リー・ウォーレス監督「IT」

2018-08-22 21:22:48 | ア行
青春群像劇withピエロ(しかも怖いやつ)

トミー・リー・ウォーレス監督「IT」
海外産ホラーは割と大味だから観れる。日本のホラーは無理。

ピエロが襲ってくる映画としか知らなかったのでとりあえず観てみることに。
確かにピエロが襲ってきたけどそれよりも少年少女の成長の方が目覚ましかったのでホラーというよりややグロ目の冒険活劇ですよねこれ。
もっとぐっちょぐっちょしてるのかと思ったけどハリポタレベルの冒険にしか見えなくなったので全く怖くはなかった。多少は驚いたけど。まぁ多少は。
あれなの?あの赤いタンクトップの悪ガキ一号はペニーワイズに洗脳されちゃったの?あいつが何したかったのか結局よくわからないんだけど。

一番驚いたのはですね、最後に「第一章」って表示されたことですよ。これ続くのね。

面白かったけどおそらく特に考察することもない。とりあえず元ネタはちゃんと見た、ということで、以上、解散!
(久々のブログなのにそれはないだろう、と思いつつ)
(仕方ないだろう「ダイバージェント」と「高慢と偏見とゾンビ」も観たのに記事を書いてる途中でデータ飛んだんだから)

カリン・クサマ監督「インビテーション」

2017-12-09 11:39:48 | ア行
伏線…あったっけ?

カリン・クサマ監督「インビテーション」

元妻がパーティーの招待状くれたから行ってみたら宗教勧誘だったよ!

以上。

だからしばらく会っていない知り合いからのお誘いにはホイホイ乗るなと。

一応もうちょっと深い話ではあるんだけれども、ざっくり言うとこんな感じ。
元妻も妻の新恋人もなぜか旧友たちの集まりのはずなのにいる初対面の人たちもすごく熱心に宗教を勧めてくる。
挙句宗教勧誘ビデオとか見せちゃう。
主人公のことを「落ち着け」とか空気読めない人扱いしちゃってたけど、どちらかというと空気読めてないのは君たちでは?みたいな。
飲み会の席の告白ゲーム☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイみたいなパリピなノリの中で「妻を殺して7年服役してた」とか話しちゃう。
これには登場人物だけじゃなく視聴者もドン引き☆

サスペンスというよりも、主人公が「俺が間違ってるのか…」と若干居づらさを感じているあの空気感が伝わってきて、そっちの方がある意味背中がゾワゾワする。あの空気感嫌よねぇ。

まぁ先読みしなければ面白い映画(先読みしちゃうと一気につまらない映画)だとは思うんだけれども、最初の動物と事故っちゃうシーンはいらなかったと思うし、その時間を使って後日談というか、結局なんだったのか、いや集団自決をしようとしたところまではわかるんだけれども、局所的ではなく団地丸ごと集団自決をしようとしていたみたいで、ということは各家に宗教関係者が紛れ込んでたりそもそも家主が宗教やってたりしたわけでしょ?そのあたりを解説してくれた方が良かったと思う。

レンタルで借りてみる分には満足でした。

蛇足
だから無理矢理エロを詰め込まなくてもいいのよ(未遂だったけど)

ババク・ナジャフィ監督「エンド・オブ・キングダム」

2017-07-10 18:07:44 | ア行
前作見てねぇしくじった。

ババク・ナジャフィ監督「エンド・オブ・キングダム」
別に全く違和感なかったから気付かなかったけど、これやっぱり「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編なのね。
タイトルで「ん?」とは思ったんだけど、映画の展開的にも気にならなかったし、全然気にしてなかった。

主人公はジェラルド・バトラー演じるマイク・バニングということはわかるんだけど、マイクと同じくらい大統領が無双してるもんだから、
大統領が主人公でもおかしくない。
というか、映画史で大統領強さランキング作ったら上位に食い込んでくるよ。マイクを的確にサポートする大統領パネェ。

ジェラルド・バトラーとの初めての出会いが「オペラ座の怪人」だったし、次に観たのが「300」だから、きっと今作のジェラルド・バトラーが一番本人の素に近いんだろうと思いつつ、なんかすげぇ違和感。役に合ってないとかそういう意味ではなく、不思議な感じがするって意味で違和感。

多分前作もそうだったと思うんですけど、テロとの戦いにおいて窮地に追い込まれてそこからどう脱出するか…って話だから、時代劇並みにストーリーがわかりきっているというのも2作目ということを気にせず見ることができた理由の一つなんですよね。とりあえず観るポイントを押さえておけばいい感じの。

脚本家はイギリスが嫌いだろう、と思うくらいにイギリスが爆破されていく。日本はだいたい怪獣に破壊されるけど、海外はだいたいテロリストに爆破される。
テロ組織としては「復讐は何も生まないがスカッとする」を地で行ってるからまぁわかりやすい。
イギリスを破壊されまくった上で「アメリカ超強い!」というストーリーだからイギリスはたまったもんじゃないだろな。

とにかく大統領が強い。マイクも強いけど大統領が強い。特殊部隊出身なのかと思うくらい強い。
この大統領を主人公にして映画一本作れる。大統領就任までのストーリーとか。

特に突っ込みどころもなかったけど、とりあえず前日譚みたいな感じで前作は観ようと思う。


ジャウム・コレット=セラ監督「アンノウン」

2017-01-08 21:19:37 | ア行
ジェイソン・ステイサムの次はリーアム・ニーソンブームがきそうな我が家。

ジャウム・コレット=セラ監督「アンノウン」
鏡に向かって「お前は誰だ」と言い続けると自我が崩壊するという話をなぜか思い出す。

世界的にも注目される学会に出席するはずが事故に遭って記憶を喪失して…というここからロマンスでも始まりそうな冒頭だけど残念これはサスペンスだ。

いいところまでは展開を読んだんだけど、(「○○と××って△△の名前じゃん!」というところ辺りまでだが 笑)そのあとは深読みしすぎて逆に結末を見失った。

登場人物の中ではスパイのおじいちゃんユルゲンが一番かっこいい。ド派手なアクションとかではなく、生き方がかっこいい。
ユルゲンおじいちゃんとカーチェイスの場面だけでお腹いっぱいになれます。余は満足じゃ。ストーリーも悪くはない。

それよりも。
映画ではちゃんと理由あってのこととはいえ、「自分の存在を消されること」「存在しないと否定されること」ってこんなにも辛く苦しいことなのか、と感じた。
妻とともに過ごした記憶がある、記憶はあるけれどもその妻に存在を否定される。正直こういう展開は胸がとてもとても痛くなって観ていてつらくなるので苦手なんですよ…。うしとらの白面の者との決戦前とか何度読んでも辛くなる。
でもこういう話ってきっと実際にあるんですよね、きっと。

蛇足
「アンノウン」って邦題だと、「遊星からの物体X」みたいな、SFホラー感あるよな。

李相日監督「悪人」

2016-09-24 08:52:02 | ア行
2連続。

李相日監督「悪人」
フラガールは見たことあるからこっち。しずちゃん推し。

個人的には、泣かせにかかってくるのは「怒り」よりも「悪人」の方。妻夫木聡と深津絵里が全力で泣かせにかかってくる。
悪人も善人も絶対じゃないから、主観客観入り乱れる中で「誰が悪いのか」「誰も悪くなかったのか」判断するのは自分でしかないんだろうなー、なんて。
フィクションだからってこともありますがね、あの女の子は死んでも文句言えないと思うし男を見る目なさすぎだよ。

愛とか恋とかって、どこでどうなるか一番わからない感情だと思うから、出会い系をきっかけに一回抱いた(抱かれた)だけの相手を一生かけて愛することになることもなくはないと思うよ。だから急展開だなとか「何で?」とかは思わなかった。一緒に観た母はちょっと腑に落ちなかったみたいだが。
若干、吊り橋効果があったんじゃないか、とは思わなくもない。
短時間だったけど、命を懸けて愛した、んだと思う。思うよ。そう感じた。でも愛だけじゃ生きていけない。伸ばしたけど届かなかった指先。
観てると心がひりひりする。切なさと愛しさが混ざり合って、こんなに人を愛することがつらいなら、もう誰も好きにはなりたくはない。
好きになってしまった。愛してしまった。

被害者サイドと加害者サイドで話を切り分けて考えるとわかりやすいのかな。こういった話って、被害者と加害者の話になりそうだけど、被害者には被害者の、加害者には加害者の話があった。
お父ちゃんが犯人ではなく、あの大学生に対して苛立ちをぶつけたのは、少なくともあの時点では犯人がわかっていなかったから?娘は楽しそうに話をしていたのに、奴は全く気にしなかったから?まぁ、欠片も悲しんだり、哀悼の意を…みたいなこともなかったみたいだし、完全に保身に走ってましたし、家は金持ちらしいし。人の死を笑える人は気持ち悪いから、相応の目に合わされて「ざまぁw」とは思った。

感想書きにくいなー。うーん。うまく自分の気持ちを伝えられない。
フィクションだけど、なんだけど、祐一がちゃんと罪を償って、光代のそばに帰ってくることを願うよ。
その手は首を絞めるためにあるんじゃない。つないで、触れるためにあるんだから。


蛇足
ベッドシーン長くないすか。あと李監督、妻夫木聡にベッドシーンさせるの好きですか。