記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ブラッド・ペイトン監督「ランペイジ 巨獣大乱闘」

2018-05-21 18:37:55 | ラ行
ゴリラのジョージはやっぱりおさるだからジョージなんですかね?

ブラッド・ペイトン監督「ランペイジ 巨獣大乱闘」

大乱闘っていうからさー期待してたらさー、3頭じゃん。それは大乱闘じゃなくて乱闘って言うんだ!
という点に物足りなさを感じたけれどもそれ以外はまぁまぁ。それにしてもブラックなユーモアというかブラックな笑いがちょこちょこ入る映画だったなぁ。

ゴリラ(ジョージ)とゴリラ(ドウェイン・ジョンソン)が共闘する映画って感想は面白かったなぁ。
というか、元CIAとか元FBIとか元軍人って設定だと何でもアリだな。ゴリラとコミュニケーションを取れるしヘリも操縦できるし…って本当に何でもアリだな。なんだこの元軍人万能説。
あとさー、あのゴリラ、絶対中にデッドプール入ってるよね!?あのくそゴリラ(褒めてる)、デッドプールのゴリラ版だよね!?科学者の姉ちゃんが軍のおっちゃん(個人的には高田純次にぜひやってほしいと思っている)に「インフィニティ・ウォーなの?」って言うシーンがあったけど、まさかのマーベルつながりで引っ掛けてるわけじゃないよね?(絶対違う)

ストーリーはまぁ、怪獣映画なので、こいつ死ぬだろって奴は死ぬし(一人死因が予想できなかった奴はいたが)、こいつ生き残るだろって奴は生き残るし。社長の姉ちゃんはざまぁwwって感じだった。最初の宇宙飛行士の姉ちゃんは哀れだったのう。
できればもう少し巨獣同士で戦ってほしかったわけよ。それこそゴジラVSモスラVSキングギドラみたいに。せっかくワニさんもわんわんも見事なポテンシャル持ってたんだからさ。わんわんなんかヘリに対しては遺伝子操作の結果を十分に発揮してハリネズミっぽい技も使ってたのに、VS巨獣になったらただの犬じゃん!とげとげ使おうよ!とげとげ!でもとげとげ使ったとしてもきっとワニさんには刺さらなかったよね。

なんというか、ジョージに全部持ってかれたな。にしてもゴリラ好きだなアメリカ人。

ロベルト・シュヴェンケ監督「RED」

2017-10-22 21:58:46 | ラ行
最近大作とか話題作とか有名作品が多いのはAmazonプライムで観ているから。

ロベルト・シュヴェンケ監督「RED」
ブルース・ウィリスが大暴れ……しないな。ブルース・ウィリスにしてはおとなしい部類だと思う。
如何せん他の人たちの印象が強すぎて……。

どれがジョン・マルコヴィッチだっけと考えながら観ていたが結局wiki先生に頼らざるを得ず、マーヴィンがそうかと知って納得というか何というか。
あのチームの中では断トツのインパクトでしたよ。いろんな意味で。
そういや「マルコヴィッチの穴」ってもう20年くらい前の映画なんだね。昔観たことあるけどいまだによくわからない。

RED=引退した超危険人物、の呼び名のとおり、お前ら本当に年金受給者かよと言いたくなるような活躍を見せてくれるので
楽しいのですが、これってアクション”コメディ”だったかな?と思うくらいに笑いたくなるシーンも。
VS不動産業者は楽しかったです。何を言っているかわからないと思うけれどもVS不動産業者です。

個人的にはイヴァンを推したい。イケメン度ならジョー(モーガン・フリーマン)の方が上なんだけど、行動的にはイヴァンの方が格好良い、というか、スタイリッシュ。スタイリッシュ系ロシアンスパイ。
イヴァンとヴィクトリアがかっこよすぎで死ねる。あの2人だけでスピンオフ作ってほしい。

漫画家の田村由美の短編集に「きねづかん」っていう話がある。それこそもう退職して年金で暮らしているような年齢のおじいちゃんおばあちゃんがそれぞれの知識やら能力やらを使って悪人を成敗してしまう話なのだが、その話を壮大にすると、こうなる。
短編の方も面白いからぜひ読んでほしい。


蛇足
最後のキスシーンはいらない。あれか、キスシーンを挟まないと死んでしまう病にでも罹っているのか。

ベン・スティラー監督「LIFE!」

2016-10-31 22:15:20 | ラ行
これくらいの思い切りが人生には必要かもしれない。

ベン・スティラー監督「LIFE!」
この人監督もやるのかよ!って驚きはある。出演作はベタだけど「ナイト・ミュージアム」と「ペントハウス」は観た。
序盤は主人公ウォルターの妄想を見るのが楽しい。ちょっと病気なんじゃないかと思うくらいの妄想癖。妄想している間は本当に自分の世界というか、無我の境地にいるからね。周りのこと全無視だからね。

ウォルターが思い切ってからが面白い。
見つからないネガを探しにニューヨークから思い立ってグリーンランドまで!思い立つ距離じゃないとは思うけど、神様も自分から動く人にはちょっとだけ手助けしてくれるのね。ちょっとずつウォルターとウォルターを取り巻く世界がかみ合って、物事が進んでいく感じが気持ちいい。
うん、とても気持ちいい。

たまに、たとえば仕事でどこかに出かけているときに、「このままこの電車に乗って、旅をしてみたい」と思うことがあるんだが、ウォルターがそれを叶えてくれた(ウォルターは仕事だったけれども)。
「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」というLIFE誌のコピーのとおり、ウォルターは世界を見て、危険な場所でも恐れず進んでいった。彼の目的を達成するために(ここ重要)。ちゃんと目的も達成するしね。
仕事に追われるだけが、リストラにおびえるだけが人生じゃない。世界はとても広いのだから。
大きくても小さくても、一歩を踏み出したことに変わりはない。逆に言えば、踏み出せば、世界は変わる。

…なんかちょっといいこと言っちゃったぽい。
多分、この映画を学生の時に観ても、ふーんって言って終わりだったと思うんだよな。働いている今だからこそ、現実とか、憧れとか、そういったものが入り混じって、余計に面白く見せているんだと思う。

ちなみに、LIFEは本当に休刊しちゃってるようで、写真はオンラインで見られるようになっているらしい。

http://time.com/photography/life/


リチャード・グレイ監督「The LOOP」

2015-03-28 18:39:04 | ラ行
あえてサブタイトルは伏せておく。

リチャード・グレイ監督「The LOOP」
以前「トライアングル」を観た身としてはあの時のドキドキ感をまた味わいたくて観ちゃったわけですが、おとなしくもう一度「トライアングル」を観ておいたほうが良かったかもしれん。

大学生7人組が親戚の別荘(森の中の湖畔のそば)に遊びに行くんだが…というのがプロローグ。もうね、「若者」が「湖畔のそば」の「別荘」に…というキーワードだけで死亡フラグ立ちまくりの嫌な予感しかしない。

ループするってことは、「トライアングル」並に何回も何回もループして絶望し…的な展開を予想していたら、一回しかループしないの。この映画のつまらないところってそこなんだと思う。

ここからだいぶネタバレを含むんだけど、
別荘のそばの坑道に探検に行くんだけどさ、その中の小部屋に「これが一回目」って書いてあるの。
つまり、主人公(これがまた気が弱そうな男)がキーマンなんだけども、主人公悪戯で仲間に小部屋に閉じ込められる(おそらくここでよっぽど死の恐怖を味わって仲間に不信感しか抱かなくなったと思われ。精神的な問題で薬飲んでたみたいだし。)→ループ後、ループ前の自分に「あいつらは信じるな。お前は2回閉じ込められる。証拠は残しておいた」って警告する。その証拠が「これが一回目」というメッセージなんだが。
ここなんですよ。たとえば、この映画が複数回ループしてる状態で、この小部屋に「これが一回目」「2回目だ、まだわからないのか?」「3回目だ。言っただろ?」みたいな感じで警告文が増えてるとたぶんゾクッとしちゃうわけですよ。

あとね、何でループしてるかがわからない。思わせぶりなだけで出てこない。「トライアングル」は、主人公の女性の執念というか怨念というか、どうしても結果を変えたい…的なところがラストで透けて見えてきた感があるけど、この映画は何がしたくてループしてるんだ?って感じ。磁場の影響、で片づけたいのかもしれんが、なんというか、主人公が仲間のことが憎くて憎くて頭の中で何度も何度も殺しちゃってるのか?彼女だけは大切みたいで直接手は下してない(結果的に殺してるけど)し、女性は殺せないみたいだし。甘いっちゃ甘い。
どうせなら、冒頭に出てきたインディアンの男が実は何か仕掛けてるとか、せっかくウロボロスを話題に出したんならもっと活用するとかすればよかったんだよ。

というわけで、私は「トライアングル」をおすすめします。
あれ、別の映画の話になってる?


蛇足
仲間のうちに超飲兵衛のヤク中がいるんだが、こいつが途中から超まともになって笑った。

ダン・ブラッドリー監督「レッド・ドーン」

2015-01-18 22:22:21 | ラ行
してやったぜ(中指立てながら)


ダン・ブラッドリー監督「レッド・ドーン」
DVD物色してて、「とあるマンセー国がアメリカを侵略しようとする映画」という設定に吹き出してしまって勢いで借りてしまった。
後悔はしていない。それなりに面白い。
ただこの映画は日本では作れない。少なくとも今の日本でこんな映画作ろうとしたらすげぇ騒ぎになる。

とあるマンセー国がアメリカを侵略してきて、占領下におかれることになった街を何とか抜け出して山奥に籠った若者たちが、街の解放やら何やらを目指しゲリラ活動を展開する映画。
この手の映画にありそうなエロシーン(出撃前に一発的な)がなくてそれだけで満足。


ありがちだけど裏切り者が出るんですよ。貴重な食料を奪って敵の一味となって働く奴。こいつがですね、ゲリラ活動を展開している中のこのこと現れるんですよ。
でもって、まぁ見つかっちゃうんですけどね。「あいつらがいたぞ!」→主人公どこぞのロックみたいに中指おっ立てる→建物ドーン!(爆発)で爆死ですね。
ありがちな展開でしたが非常に面白かったですね。

全体的に展開としてはありがち(発信機で追跡される、兄弟の不和→理解→死別 等々)なんですが、わかりやすいのもいいですよね。
あとお兄ちゃん死亡フラグ立てすぎです。まるで一人だけ死に突っ走ってるような勢いで死亡フラグ立てまくりです。


蛇足
仮にマンセー国が本当にアメリカを侵略しようとしたら、おそらくその前に日本は既に支配下に置かれているんだろうな。