記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

クリストファー・ノーラン監督「ダンケルク」

2017-09-24 16:10:45 | タ行
観たものとしては通算9作目のクリストファー・ノーラン作品。

クリストファー・ノーラン監督「ダンケルク」
映像の作り方としては「インターステラー」に近いと勝手に思っている。

もしまだ見ていない人がこの記事にたどり着いたのなら、これだけはアドバイスしたい。
「絶対に、史実を勉強してから観に行った方が楽しめる。」
映画だけでもいいんだけどねー、これは事前情報入れていった方が良い映画だと思うの。

撤退戦は何よりも難しいって昔マンガで読んだけど(しかも海戦の話だから若干違うと思うけど)、攻められているという絶望感の中で
正気を保ちながら機会を待つって、それだけで結構心に来るものがあるのに、
「自分は生き残る」「死にたくない」という気持ちだけでダンケルクにいた兵士たちは行動してたんだと思うし。
それを助けに行こうとする民間のおいちゃんたち(ムーンストーン号の船長親子はいろんな意味でかっこいい!)も、パイロットも
それぞれの信念でもって必死に頑張ってたんだろうし。
それを映像だけで表現するって難しいと思うのだが、とても臨場感のある、時間を忘れて見入ってしまっていた約100分だった。

まぁ確かに(特にパイロットに対しては)戦争を美化しているというか、英雄視しているきらいはあるけれども、でもきっとどの時代にも
どの場面でもその場面に応じた英雄がいたのだろうと思えば、そういう面があることも仕方ないのかな。
個人的にはとても良い映画でしたですよ。そして、感想に個人差がはっきり出そうな映画でもある。




蛇足
映像も構成も素晴らしい、これぞノーラン監督って感じですが、なによりも女っ気がなかったのがとても良かったです。
これ、日本やハリウッド単体で同じような映画作ったら、絶対にラブロマンスが盛り込まれている。