記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト・ライジング」

2013-10-27 21:31:47 | タ行
久々に、ハッピーエンドの映画を観た気がする。

クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト・ライジング」。
先週の「ダークナイト」がとても面白かったので期待していたが、期待していて正解だった!面白い。面白いんだよ。
引きこもりの主人公と黒幕。ゴッサムシティの運命や如何に…!

結論から言うと、ゴッサムシティは助かるんですけどね。バットマンの自己犠牲によって。でもそれによってバットマン=ブルース・ウェインも助かったというべきなのか。バットマンという重圧からは逃れられたわけだし。
前作、前々作からそうだったけど、バットマンの扱う武器や乗り物の魅力と言ったらない。あのバイク一度乗ってみたい。

置いといて、バットマンは今作においてやっと体力的にも精神的にもヒーローとして成熟したと思われるのです。
「死への恐怖」が強さになる…ってなんの漫画だっけ?何かで読んだな。何だっけ。
最強のヒーローとなったバットマンがどのような活躍をするのか、は、あまり語らないことにします。こんなしょーもないブログでネタバレしちゃっても勿体ない。

前作の問い「憎しみはどこへ向かうのか」の答えを出した第3作目、と見た。もちろん、憎しみの向かう先は、その原因しかない。でも、
憎しみは本当に何も生まないんだなぁ。憎しみや絶望といった負の感情をすべて飲み込むほどの希望をバットマンは体現していたのだと推察する。きっと、最後の最後まで、バットマンの心の中には憎しみなんて感情はなkっただろうから。



蛇足
アン・ハサウェイのスーツ姿がエロい。ヤバいくらいエロい。あのバイクの乗り方はあのスーツのためにあるというか、エロい。

クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」

2013-10-20 17:26:47 | タ行
だんだんジョーカーが可愛く見えてくる不思議。


クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」を観ました。
この映画を観るために「バットマン・ビギンズ」を観た。面白かった。嫌でも期待が高まるよね。その上で本作を観たらやはり面白い。
映画館で観たかったなぁ、これ。映画館で観るべきだった。今興奮冷めやらぬ感じで、このままだとキーボード壊すんじゃないかって勢いで書いてる。最後30分のクライマックス感というか盛り上がりと緊張感がぐっとくる!癖になりそう。

そもそもジョーカーのメイクというか、ジョーカーが割とタイプ。可愛い。可愛いんだよ。こんなにネジがぶっ飛んだ悪役そうそういないよね。(ヒース・レジャーよ…。・゜・(ノД`)・゜・。)
狂ってる。この狂気の演技が、もうね。この人は本当に狂ってるんじゃないかって思うほど。そしてこれが遺作かよ…。いろいろな意味で名を遺す俳優になってしまったのだな。
アメコミ=ヒーロー物(主人公が悪を潰して、中盤か最後あたりに彼女とラブラブになるような展開の)というイメージがあったけど、良い意味でそのイメージはぶっ潰されたね!そもそもアメコミものでまともに観たことあるのがスパイダーマンとX-MENってあたりでお察しください。

正義とは、悪とは何ぞや、なんてこの映画の前では安っぽく感じるテーマですらある。悪の求心力と感染力の強いこと。ジョーカーの「狂気とは重力」という台詞が強烈。確かに現実を見ても、「なんでこんな人が…」みたいな事件あるけれども、昨日までの善人が凶悪な悪意と敵意に蝕まれる、なんて珍しくはないのかもしれない。そのきっかけが、デントにとってはレイチェルの死であったわけで。でも同じようにレイチェルを想い大切にしていたバットマンは冷静(に見える)のだが、デントはどこに無念や復讐心を向ければ良いかわからなかったけど(結果的にジョーカーのせいでそれが「レイチェルの死ぬ原因」に向けられたわけで)、バットマンは"悪"という概念自体に向けている…のか?

デントが「悪人をなくす」ことでゴッサムシティに平和をもたらそうとしたのに対し、バットマンは概念と戦っているように見える。そりゃいつまでたっても終わらないよな。レイチェルがデントになびくのもうなずける。
結局、デントは、自分に負けたような恰好になるのかなぁ。同じような状態になっても、「殺さない」という信念を貫いたバットマンと、復讐のために人を殺したデントと。

それにしても、これがジョーカーという存在一人のために引き起こされたものなので、やっぱりジョーカーの凶悪さは群を抜いていると思う。



蛇足
ジョーカーについて、これほど芳忠さんがしっくりくる吹き替えってほかにないだろうて。
(芳忠さんが好きすぎて、ナレのために「バン〇シャ」を観て、真Ⅳタヤマの台詞は飛ばせない系女子。)