記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ティム・バートン監督「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

2017-02-27 18:56:41 | マ行
邦題ダサいけど原題もどっこい。

ティム・バートン監督「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」
ジョニデが出ていないことよりもヘレナ・ボナム=カーターが出ていないことに驚き。

ティム・バートンは欠かさず観るので今回も映画館まで行ってきた。
面白いことは面白いんだけど、個人的にはスウィーニー・トッドの方が好みかなぁって感じ。
どうせなら、どうせならですよ。もうちょっと能力使った活躍を見たかったじゃないですか。あとねーラストがねー。多分好き嫌いあるところだとは思うんだけどねー。今回は合わなかった残念。

ペレグリン役のエヴァ・グリーンはアレだな。「ダーク・シャドウ」の元カノ魔女役。そしてサミュエル・L・ジャクソン。そしてサミュエル・L・ジャクソン!(大事なことなので2回言いました。)もしかしてサミュエル・L・ジャクソンって映画界一仕事を選ばないお方なのかしら、と思わざるを得ない。そして最近敵役でしか観てない。

やっぱり個人的には発火能力とか冷却能力とか四大属性系が大好きなので、好みはそっちに偏ったりするのよね。今回も例にもれずオリーヴが能力的には好きだし、彼女の能力発動時がかっこいいんですよ。手袋をさっと取ってちょっとかざしてまた手袋をさっと付ける。たったこれだけなんだけどかっこいいんですよね。かーらーの、双子最強説。あの双子が一番なんかこうティム・バートン作品を観ているって気にさせてくれる。

遊園地での戦闘シーンは非常にティム・バートンらしさに溢れているというかなんというか。グロさとポップさが同居する謎のワクワク感。あのシーンだけもう一回観たい。それくらい面白い。

蛇足だけども。
誰かがどこかに「バイオハザード」って感想を書いていたけど、その意味が良くわかった。バイオハザードにあんなん絶対いる。

アンドワーン・クーフア監督「マグニフィセント・セブン」

2017-02-10 20:05:51 | マ行
七人の侍を基にした荒野の七人をリメイクしたマグニフィセント=崇高な七人。ややこしいわ。

アンドワーン・クーフア監督「マグニフィセント・セブン」
控えめに言って七人ともイケメンでやばかったです。(語彙力)
全員タイプが違うのでよりどりみどりでいい感じでした。(違う)

ストーリーはよくあるやつなので、そこは登場人物を楽しみましょう。人情だったり信条だったり、自分が信じるもののために男は戦うのです。
個人的にはイ・ビョンホン=ビリーとクリス・プラット=ファラデーが好み。
この二人戦闘技能も飛びぬけてかっこいいというかもうなんというか言葉では表現できないですよねネタバレ的な意味も込めて。
RPGやると弓とナイフを使うキャラを選んじゃうタイプなのでビリーの戦い方は非常に好みですよね。ナイフ技能を町民に教えようとしてすごすぎてそっぽ向かれちゃうあたりとか可愛いですよね。ビリーとロビショーの関係もいいですよね。相棒って感じで。
あとジャック・ホーンはこの映画のマスコットです。トラッキング技能怖いな。あれかな?「ゴールデンカムイ」の二瓶かな?って思ったら、聖書の一説唱えながら攻撃とかどこの第13課かな?なんて考えながら観てた。
男たちの生き様とくとご覧あれ。とにかくかっこいい。かっこよかった。


映画本編とは全く関係ないけども。
デンゼル・ワシントンもイーサン・ホークも名前は知っているのにあまり作品を観たことがなかったことに衝撃。「ボーン・コレクター」は観たけど。
前回「クーデター」のオーウェン・ウィルソンの方がよっぽど観てるってどうよ。


さらに関係ないけれども。
大体こういうのって絶対ヒロインと誰かが恋に落ちたりなんだりしそうだけれども、そういう展開がなかったのもとても良いと思います。
変にベッドシーンとか入れられると、水を差されたみたいで若干さめちゃったりするんだよなぁ。

ジョン・エリック・ドゥードル監督「クーデター」

2017-02-05 18:28:37 | カ行
原題より邦題の方がしっくりくる気がする稀有な例だと思う。

ジョン・エリック・ドゥードル監督「クーデター」
主人公は「ナイト・ミュージアム」でお馴染みのオーウェン・ウィルソン。既視感があると思ったら「ダージリン急行」と「グランド・ブダペスト・ホテル」に「ミッドナイト・イン・パリ」にも出演。意識はしていなかったけど意外に観たことのある人だった。

オーウェン演じるジャック一家が到着したその日にクーデターが勃発。開始5分で殺される国トップ。早いよ。トップの死を目撃し近くにあったナイフで自らの首を掻っ切るSP。諦めるの早いよ。

この映画の怖いところって、もしかしたら自分もいつかそういう場面に遭遇することがあるんじゃないか、と思わせるくらいにはリアリティがあること。だとしてもいきなり銃ぶっ放されたり戦車が町中を走っているような事態には遭遇したくはないが。
ジャック一家の幸運はあるゲストに会っていたこと、なんだろうけど、そんな幸運が自分の身にも起こるとは俄かに信じがたいし。

別にジャック父さんは元傭兵みたいな経歴を持っているわけではないので、暴徒相手に壮絶なアクションを繰り広げる、というものでもない。イメージとしては映画版クレヨンしんちゃんのひろしに近いような活躍の仕方をする。それがまたリアルなんだよなぁ。
でもって暴徒のリーダーがゲスい。あの兄ちゃんがちょいちょい出てきたからきっと暴徒のリーダーであってるんだろうけど、ゲスい。レイプ(未遂だったけど)は想定内とはいえ、そのほかにもいろいろと。なんつーかね、うん、あんまりやることが汚いと、いくら信条や使命があったとしても評価はされんよ…って感じだった。
ジャックの奥さん相当恨み溜まってたんでしょうね。最後は若干、本当に若干リーダーが可哀想になった。

設定如何で「面白いB級」と「観るに堪えないB級」のどっちかにこの手の映画は転ぶ気がするんだけど、これは面白い方だった。