記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

モルテン・ティルドゥム監督「イミテーション・ゲーム」

2016-01-30 15:04:50 | ア行
邦題ダサくて書きたくない。

モルテン・ティルドゥム監督「イミテーション・ゲーム」
史実系。カンバーバッチ演ずるアラン・チューリングの生涯を描いた映画。
天才と変人は紙一重っつーか、あまりにも出過ぎた才能は理解されないっつーか。そもそもチューリングの性格ひねくれすぎっつーか。
そりゃ終始「あなたたちみたいな凡人にはわからないでしょうね」って言われたら周囲も上司もかっちーんってくるよね。

ドイツの暗号「エニグマ」を解読するためにコンピュータのご先祖様みたいなものを作って何とかする話。と言ってしまうと何の感動もない。
恋あり、友情あり、確執も絶望もあり…まさかこの映画で恋愛要素を見られるとは思わなかったけど。
チューリングがそのあたりぶきっちょで可愛い。「理想の夫がいればいいと思わないかい?」ってそれだれもプロポーズと思わないからね!
よくジョーンさん「まさか…プロポーズ!?」って考えたよね。いやいい話だった。

気付いてからは早かった。「ヒトラーは愛に負けたんだ」っていいよね、なんか。だからすぐにすべてが終わるとはいかなかったけども。「誰を助けるかor犠牲にするか」はなぁ…最小限の被害ってのはあるんだろうけど、心病みそう。でもそれをチームメンバーに告げる時、チューリング泣いてた。彼も人間だったんだよな。

別に敵地に乗り込んで暗号解読のキーを奪取する…とかそんな映画じゃないし、割と淡々と話が進む。場面の明るさが、過去が一番明るくて、戦時中がちょっと暗めで、現在は重い。どよーんとしてる。チューリングの気分というか、きっとクリストファーがいた時が彼の人生で一番輝いていた時なんだろうとは思うよね、なんとなく。クリストファー引きずりすぎだしね。

同年の映画なのか…?「アルゴ」と超似てる。展開的にも。どちらも秘密にされていることすら秘密だったんだろうし、関係者をそれで正当に評価できなかった(されなかった)というのも。もっと大々的に褒め称えることのできるものであれば、きっとチューリングの人生は全然変わっていただろうし、「天才は早死にする」ということにもならなかったんだろう。「アルゴ」はそれでもまだいいけど、そんな偉人が同性愛者ってだけで白い眼で見られるのは酷すぎる。

ちゃんとまとまってて面白いし、カンバーバッチの演技が良いからチューリングと感情を共有できる。良い映画だった。

蛇足
カンバーバッチ、前にも似たような映画で似たような仕事してる同性愛者やってなかった…?

パトリック・ヒューズ監督「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」

2016-01-13 20:56:54 | カ行
筋肉祭り最終章…え、続くの?

パトリック・ヒューズ監督「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」
筋肉が筋肉のために筋肉でバトルを繰り広げる…かと思いきや、バイクアクションにヘリにと急にアクションが増えた気がする。

相変わらずナイフの技はかっこいいね。ってかドク役の人ブレイドやってた人か!2までは観たけどあんなぐちょぐちょする映画小学生に見せるなようちの親。
あ、そうだ。ジェイソン・ステイサムさん婚約おめでとうございます。

相変わらずストーリーないのかと思ってたら、復讐というかなんというか、2よりはちゃんとストーリーがあった気がする。だからなんだというか、バーニーの思いやりのせいで逆にキャスト増えて覚えるのが大変だったというか。

きちんと格闘家をキャスティングしてるから面白いんだろうな。日本だと絶対に「今大人気の○○」とかがキャスティングされる。豪華なだけでなく実力も伴うのがいいよね。

蛇足
列車に轢かれた(激突された?)あの所長の立ち姿が妙にかっこいい。

2015年の個人的ベストオブ映画

2016-01-13 20:38:07 | ハ行
期待度と実感が比例したものでいえば以下の2本。

ルイ・レテリエ監督「グランド・イリュージョン」
クリス・コロンバス監督「ピクセル」

映画館で観たものとレンタルのものを一本ずつ選んでみた。

「ピクセル」は宣伝時から見たかった映画。俄かでもゲーマーとしてはゲーム世界の住人とゲームで対戦できるというのは割とロマンだったりするのではないかと。
パックマン可愛いしね。パックマンとミニクーパーのバトル可愛いよね。
吹替えにいらっとしなかったのも素晴らしい。


「グランド・イリュージョン」はジャケ借りして大成功。これぞまさにアメリカンドリーム。いろんな人が傷ついてそうでそうも見えない。結果みんな幸せになれたんじゃないかな?(約1名除く)という雰囲気すらある。
ルイ・レテリエ監督の作品を別に選んで借りているわけではないのになぜか結構引き当てている。相性が良いのかもしれない。