記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ニック・マチュー監督「スペクトル」

2018-02-21 21:19:22 | サ行
アーチャーVSアサシン

ニック・マチュー監督「スペクトル」
不可視の敵をどうやって攻略しようかというお話。
攻殻機動隊の世界観っぽい話だなと思って見てたけど、これはあれですね。「からくりサーカス」のしろがね―Oですね(個人的にはすごいネタバレだと思ってるけど書かずにはいられなかった)

こういうのって一人凄腕の軍人がいたりするけど、この映画は科学者SUGEEEEEEEE!!!!!!!ってなる。
「武器がないなら作ればいいじゃない!」って言って結構な短時間で特殊な銃作ったりとか索敵型巨大AIBOを何体もとか作っちゃう。
そして化学に弱いから結局敵の正体がなんだったのかは良くわからずじまい。非合法な実験で作られてて割と無敵だけど磁力を帯びてるっぽいから鉄には弱いということはわかった。それだけわかれば十分な気がしないでもない。

あ、やばい。ほかに感想が思いつかない。
まぁそれなりに二時間弱楽しめたですよ。悩まずにすっきり終わる映画もたまには必要、ってことで。
あと個人的には最後に二人がカップルにならなかったのがよかったです。おしまい。

マット・リーヴス監督「クローバーフィールド/HAKAISHA」

2018-02-18 22:04:43 | カ行
副題の必要性がわかるようでいまだにわからない。

マット・リーヴス監督「クローバーフィールド/HAKAISHA」

低予算のパニック映画という噂だけは着ていた状態で公開からしばらく触れることはなかったけれども、せっかくだし一度観てみようかと。

面白いかと言われると、うーん。アメリカ的なクリーチャーより日本の怪獣の方が好きなので、というところが大きい。
暗視モードにしたら後ろから寄生体どもが追っかけてきたのが見えたときはどきっとした。
それにしても最近地下鉄を逃走するシーンをよく見る気がするな。

映像酔いするかな…と思ったけど特にせず。ふつうカメラ回しながら逃げる奴いないだろーwwと思ったりもしたけど、今の世の中それこそ普通にいそうだよね。あとでyoutubeに上げるかテレビ局に売るのか、それはわからないけど、後日テレビで「視聴者提供」ってテロップ入って流されるやつ。
この映画の一番の敗因は登場人物に全く感情移入できないところじゃないかな。自ら死地に飛び込んでいくヒーロー気取りとか、どう見ても人間のクズ(=カメラマン)とか。でも日常の中で起こった出来事って考えればそういうもんなのかと思わんでもない。

これ関連シリーズも全部観ないと多分あの生物の謎は解けないんだよねきっと。でもそんな気力が湧かんなぁ。
機会があったら続きを見たいけどとりあえず後回しだな。

ジェームズ・デモナコ監督「パージ:アナーキー」

2018-02-07 07:19:11 | ハ行
2作目かよ!(何か月かぶり2回目)

ジェームズ・デモナコ監督「パージ:アナーキー」

多分某Tポイントの店で見かけたのは1作目の方なんだけど、それから気になっていた映画ではあった。
まぁ、全体的に良かったんじゃないですか?正直アメリカだとやりかねないと思わんこともない。評論家の評価は悪いみたいだけど、自分は嫌いじゃない。現に途中から展開が気になってしまって画面を注視していた。ちゃんと救いもありそうだったし。やっぱり最後ぐらいは救いのある映画の方がいいですよ。後味は良いに越したことはない。

別にグロくもないから平気なんだけど、それよりも貧富の差というか、金があれば何でもできる感の方が中産階級の身としては観ててぞわぞわする。そりゃ真理ではあるんだけどねぇ。というわけで個人的には富豪皆殺しエンドを希望しました。

2作目なんだけど別にこれ単体で観ても何も問題はない。というか、wiki先生でストーリーちら見したけど、1作目より2作目の方がストーリー的には面白そうではあった。

またこうね、一級フラグ建築士の方がいらっしゃいましてね。最後も急にしおらしくなって「愛してる」って奥さんに言ったと思ったらそのまま銃撃されて死んでしまいましたからね。その前にもさまざまなフラグを立てていましたので「あ~こいつ死ぬな」って思ってたらマジで死んだよね。

機会があったら一作目観てみよう。

リチャード・アイオアディ監督「嗤う分身」

2018-02-04 21:56:33 | ヤ行・ワ行
そこはかとなく漂うディストピア感

リチャード・アイオアディ監督「嗤う分身」
なんというか、世界観が「未来世紀ブラジル」に近い気がする。

別に狙って観たわけではないけど、ミア・ワシコウスカとジェシー・アイゼンバーグに縁があるらしい。前者は3作目、後者は4作目じゃないかな。でもおそらくジェシーの映画の中で一番有名であろう「ソーシャルネットワーク」は観てない。

前になんかの映画で同じ感想を持った気がするんだけど、あしべゆうほの「悪魔の花嫁」という漫画にドッペルゲンガーの話が出てくるんだけど、それ。
「ファイトクラブ」だったかなぁ。
早い話が解離性同一性障害なんだけれども。そりゃハナちゃんも混乱するよなぁ。

世の中変身願望持ってる人なんてざらにいるんだろうけど、この兄ちゃんはオンとオフの時の差が激しくて(というかオフがだめすぎて)、オフ状態の時は存在薄すぎて無視されるわ忘れられるわ名前忘れられるわのひどい扱いを受けているからそれを観ているのが辛くて辛くて。

ネタなバレはそれくらいにして。

すごく気になったのが、坂本九とか日本の歌謡曲が流れるんですよ。
そりゃ向こうにしてみれば邦画の中でカーペンターズ流すようなもんなんだろうけど、いきなり坂本九が聴こえてくると戸惑う。
そういえば別の映画で、ドイツ舞台で、すげぇBMWとベンツでカーチェイスしてるって驚いたことあったけど、数秒後に「そうか国産車か」と妙に冷静な気持ちになったことを思い出した。あれって日本だとトヨタとホンダでカーチェイスするようなもんだよね。

ドストエフスキー原作らしいけど、原作まで手を出す気にはなれんから映画で十分。
暗い気分になりたいときはいいかもしれない。