折口信夫先生の「女帝考」や「大嘗祭の本義」等の
重要著作が収められたもの。
一般書で見られるのはありがたい。
しかし
文章が冗漫であり
自己満足な文体である。
解説だけで十分という感じである。
まだ
私も人類学等の研究を始めたばかりであるが
先生説の要点を以下に提示したい。
日本の皇室及び神道は独特であり
良い点を拡張・普遍化したい。
血と肉による万世一系の理論は
父系男子の論理である。
しかし
「天皇霊」が
天皇から天皇へ継承されていく様は
むしろ女系女子
「女帝、皇后、巫女(斎宮)」の
シャーマン的王のイメージではないか。・・
私も思考を整理し
女系女子の天皇を戴く
母権縄文社会の復活に資するように
学究を深めていきたいとそ思ふ。
高橋研究員(人類学)