東アジアの友好。
そのためには
日本の指導者が
李氏朝鮮の閔妃の墓に参り
人々と哀惜と哭礼を共にするのが良い。
日本の指導者が
南京に行って
空城の計となっていた南京城で
一般人を虐殺した罪を詫び
慚愧の念を表現すべきである。
少なくとも
台湾有事なる陰謀に加担しては
ならぬ。
昔の日本の役割
しょぼい正義感による逆ぎれを惹起されるところの悪役は
今、中国、北朝鮮、イラン、ロシア等が
担わされている。
いずれにせよ
東アジアで戦争が起きれば
日本もウクライナの如くゴイム牧場と化し
生け贄として捧げられるだろう。
日本のナイーブな近代保守や
いきり軍国主義などは
残酷なリアリズムの前に
夭折し
柔弱の平和を憧憬するであろう。
それは
市井のけんか自慢が
朝倉兄弟の前で
惨めな敗北を喫し
武勇の大海を知るに等しい。
何れにせよ
日本は
お花畑を増やす営みに集中し
徹底した平和主義
女性原理に基づいた対話と共感の社会に
回帰すべきだ。
三島にとって
美智子様との縁談にのり
自らの人生を大切にすることが
彼の惟神の道(かんながらのみち)であったに相違ない。
自衛隊を国軍とせむとする尚武の精神は
寧ろ近代軍事思想に過ぎず
市ヶ谷の蛮勇は
三島の傷心と
近代の堕落を象徴している。
それは
あたかも
イギリスの王様が離婚した結果
国教会が発現し
プーチン氏が離婚した後に
心を乱し、軍事侵攻を始めたことに
相似している。
個人的で繊細な事柄により
心が傷ついた男子が
急激にマッチョ思想に転落し
強堅なる生き方を選ぶという
パターンである。
三島は
文学者として生き
楯の会を創るべきではなかった。
同様に
人類は
近代において
強大なるものを志向したが大失敗し
今
柔弱と矮小に
主役を譲ることになる。
おわり
高橋記