21時前、窯に出かけると既に先着があり温度を計る途中だと付け加え『今、348℃』の声
に迎えられる。夜の炭小屋は久しぶりの事。昔は山の中に炭窯を立て炭焼きを始めたら
今のようにちょいちょい自宅に帰るなどできない。当然、食事のことなどすべてはお窯様
のお告げに従うしかなかった。炭木を集めて運ぶのも、焼き上がった炭を搬出するのも
全てが人力によるもの。そうしてみると、今の炭焼きは旦那さんがやるように手ぬるいもの
に映るに違いない。そうした労働環境に大きな違いはあるにしても『頑張って炭を焼く』
心意気だけは当時と変わりないものがあるように思う。
ブログの管理人はこの地に住み始めて40年以上経つが今でも外様だ。幼い時、町中で
育ち桑炭会のメンバーが経験し身に付いた当時の生活のための素養がないから、そうし
た話を聞くと本当に新鮮に感じる。
さてさて、恵まれた環境下の最終段階は製錬後に352℃になった時点でガス抜きをし煙
突閉鎖により今年初めての窯を終えた。
明日は山行きの予定だが今も小雨、どうなることやら。
いずれにしても目塗り作業は明朝に実施する。
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