桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

霧?、靄(もや)?の中の炭焼き2日目

2021年01月22日 17時28分33秒 | 活動報告

家の周りでは普段と変わりない様子なのに谷間近くから霧なのか靄なのか知

らないが視界を遮る。残雪の多いところに雨が降り水蒸気が出たからなのか本

物の霧・靄なのか。いずれにしても車の運転は注意を要する状態の中、ゆっく

ズムで炭小屋に向かう。

いつもの写真ポイントから炭小屋の写真を撮ってみたが煙突から出ている煙

見えないくらい。小屋に行ってみると中では元気よく煙が出いる。

今回用意した生木の焚木は燃やしでがなく直ぐ燃え尽きてしまうものだった。

昨夕に満タンにして終えたが心配で20時頃にチェックに出かけてみると半分以

が無くなっていたとか。そのままにしていたら今朝方までは持たなかったと思

われる。

9時の点検では未だ気にすることはないが一応、温度測定してみるが66度。

ここでストーブに火をつけてもらい急遽、お茶タイムとなり暫しの間、得意の雑

に花が咲く。そうこうしていると10時、そろそろ腰を上げねばと動き出す。

温度は上がり73度。

17時、79度まで上昇したので木酢液の採取を開始する。この状態からすると

点火は間違いないと思われ、18時に判断することになった。

外に出てみるともやっている中、煙が上に向かって流れる景色が見られた。

         9時頃、うっすらと煙が見える

        煙突からの煙はもくもく

    17時頃

        


火入れと材料づくり

2021年01月21日 12時27分52秒 | 活動報告

久しぶりに本当に寒い大寒を迎え暦通りの季節感の中、顔を合わせると

『寒い』が挨拶代わりになる。昨日、炭焼きの準備を終え火入れを待つばか

りになっていた窯に火入れをする。窯の温度は外気とまではいかないもの

のかなり下がっているのでゆっくりと温める必要がある。煙突にさんだらぼっ

ちを載せて、焚木が燃え尽きかけたら追加していく作業が続く。

白い息を吐きながら少し雪を被った材料を適度の寸法に裁断していくが中に

は凍り付いたものもあり手は段々とかじかんでくる。今日の作業員は7人と少

ないながら小まめに動き大量にあった枝の処理、炭木づくりを粗方ることがで

きた。

作業中に炭・木酢液を購入のお客さんがあり炭木の裁断チップから出す香り

がいいと言っておられた。私たちは慣れっこになっており稀に感じることはあ

っても新鮮さは薄れているが普段から接することの少ない人にとってはそうら

しい。

午後になると増員となり年末に倒した材料の引き取りに出かける。幾らもない

ような軽い感じで受け止め山に行ってみると思った以上の量。結局、夕方ま

でかかって軽トラ5台分の材料を持ち帰る。今日はいつもより少ない人数での

作業だったため何かバタバタとした一日のようだった。

今季の炭焼きは材料集めが順調にでき先手々といっているのでいつもより切

迫感がない。国のコロナ対策も桑炭会を見習って頂きたい。

火入れをした窯に追加の焚木を満タンにしてお開きとなる。

          半分だけ凍った堤

           ストーブの煙

         9時30分頃、火入れ

               枝木、奥は炭木づくり

          山から出した材料を積み込む

       近くにイノシシの捕獲オリがあった

      下の駐車場に材料を降ろす

       通風孔を全閉にしてゆっくり窯を温める

              17時頃


窯出しと窯立て

2021年01月20日 18時59分17秒 | 活動報告

雪のために延期された実質の初仕事は晴天に恵まれた今日、実施。大

寒頃の晴天とくれば=厳寒=道路凍結の図式が成り立つ通り、山陰で溶

けた雪はガリガリ君と鏡面仕上げ。炭小屋への道のりは乾燥して普段と

変わらない道と前述の道に細心の注意を要した。

このような日の運転は非常に危なく何度か冷や汗をかいた。峠を越え小

屋が見えるところまで来ると薪ストーブの煙がたなびいている。

ストーブの暖をもらいながら仕事前のティータイム。身体が温まったところ

で窯出しを始める。開けてみると片側が極端に焼け過ぎ、奥の方に向け

ての目減りが大きいなどの不具合はなくまずまずの塩梅。中に入り鑑別

してみると入口近くの雑木は灰になり若干の柔らかい炭が残っている。

枝木は大きな割木を中心に乗せていたので枝木の炭としては通常よりも

1/4~1/5しかなかった。奥の方の樫炭は割れも少なくいい仕上がりをして

いた。全体の産出は303kg(内、樫炭は230kg)、と平均的なものだった。

午後からは不足する材料の加工と並行して窯立てを始め、明るい内に完

了したところで労いのティータイム。

明日も天気は良さそうなので作業を進めておく方がいいのではないかとの

意見があり急遽決定。しかし、都合のつく人次第で作業内容の変更有の

条件付き作業となった。

         道路は凍結してツルツル

           炭出しを待つ

          分別作業

          枝木、敷木

      枝木積みは窮屈な姿勢で

      


天候不順につき作業延期

2021年01月18日 20時58分53秒 | 活動報告

いつもの作業日と天気の関係は非常によろしいのに、今回は袖を振られてし

まった。朝起きると量は多くはないが屋根、道ともに純白に染め抜いていた。

寒波の雪ではなくこちらで呼ぶボタン雪『だんびら』が積もったものだ。

以後の天候を予測すると炭出しだけの作業になりそうで、別に窯立てだけの

予定を組むのは手間と本日は中止して22日に延ばすことになった。

材料には雪が積もっており枝木の裁断、炭木作りにも支障があるので止む

を得ない判断。やがて雪は小休止、太陽は顔を覗かせたがはっきりしない

天気が続いた。

今日から通常国会が始まった。やるべきことが山積していたのに目をつぶって

閉会しなければならないことがあったらしく、すべきことは何も手が付けられな

いままになっている。せめて、一生懸命に働く桑炭会の老人たちよりも働いて

いただきたいものだ。

        


仕事始めは雪かき

2021年01月15日 17時38分19秒 | 活動報告

年末から全国的な大雪の影響は分け隔てなく私たちの仕事場、炭小屋に

もやってきていた。道路は除雪車により雪かきを終え久しぶりに顔を覗か

したお天道様の温もりですっかり溶けているが道端や山陰には未だ多く

の雪が残っている。

炭小屋に積もった雪は雪ずりし入口を閉鎖状態。世が世ならば8日に初仕

事、新年会のはずだったのに都心部中心のコロナが地方にも染み出して、

この地ですら新年会=不謹慎のムード、取り敢えずこれらを延期し初仕事

は今日と合なった。

年末から外部の人と接触することも避けられず、その日から経過日数を指

折り数える人もあり、何事もなく皆が顔を合わせて

『おめでとう!』とやったものの

『めでたさも 中ぐらいなるかな おらが春』ですら羨ましいご時世。

雪かきは人海戦術に限る。捨て場には運搬機を使いエッチラオッチラと雪

を積み込む、こちらでは雪を寄せて通路を確保。晴天下の作業は直ぐに身

が温まり着ていたものを1枚ずつ脱いではスコップを振る。並行して年末

に寄贈したすこやか会館の門松を引き取り後日、とんどさんを行う予定。

凡そ1.5時間で次に炭焼きをするための道は確保できた。ただ駐車場は各

自のトラックで踏み固めることで除雪の代わりとした。

次回は18日の予定だが不幸にして雪でも窯出し作業はできるので天気を

睨みながらの作業となりそう。

それにしても、アメニモマケズ、カゼニモマケズ・・・・元気な年寄りたちだ。

         いつもは竹が茂って見えない湖面

            一仕事終えての立ち話

             四駆をかけてブーン