ホラーっぽいけど、ホラーではありません。
もちろん、若者たちの「死」を煽るような映画でもない。
杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈という6人と
さらに6名の若手が集結した演技合戦が見どころのミステリー・サスペンス。
原作は冲方丁の同名ベストセラー。
監督は「トリック」「SPEC」の堤幸彦。
ネットで募集し、元病院の廃墟に集まった「集団安楽死」を望む子供たち。
実際そういうサイトがあったり、事件をニュースで見たりもする昨今。
それが未成年たちが集まって、、、、というところで気になっていた本作、本は未読。
正直、本当に「死にたい」なら皆で集まってやらなくても勝手に一人でやれば、、、と思ってしまうのが
普通の人(死を考えてない人)なんだけど
やっぱりいざとなると一人じゃ怖いのかな、誰かと道連れならと思うのかな、とか思ったり。
もちろん全員、訳あって「死にたい」んだけど
単に「死ぬ」ということを希望するということ自体に興味がある、という1番の高杉真宙くん演じるサトシのようなキャラもいる。
彼はこの集いの主催者であり、進行役。
真宙くん、メガネがいつもお似合いで優等生に見えちゃうからぴったり。
そして推理大好きキャラは千葉真一さん息子のイケメン、まっけんゆー。笑
9番、ノブオ。最近話題の?北村匠海
イケメン枠3人ともメガネっておかしいでしょ。
だいたいいま、コンタクトやろ!ってツッコミは置いといて。
全身黒の杉咲花と
6番、黒島結菜のトークバトルや
どうやっても可愛い橋本環奈ちゃん、(現役アイドル役)も良かったし
人気バンドの死で後追いをしたいゴスロリちゃんミツエを演じた古川琴音ちゃんも良かった
12番、ユキを演じた竹内愛紗さんも唯一、普通の子っぽくて良かった。
ちなみにあるはずのない死体0番を演じたのはとまんさんというモデル。無駄に綺麗な子だったのね。
ご丁寧に準備された銭湯のロッカーの木札(笑)みたいなのを入った順に持つとか
死ぬのにいちいちやることが細かい。
6/10
まっけんゆーがだいたい後半で推理した通りなのだけど、
誰と誰が実は絡んでいて、という次第に謎解きしていくのが面白い。
そしてやっぱりそれぞれのキャラの顔がズームで映し出される描写、注目の若手キャストたちの演技合戦が見どころ。
死にたいわりに思い詰めた感がないような人もいて
2番の空気読めない感や、金髪ギャルの騒がしい感などは本当に死ぬ気あんの?
とかつっ込みたくなるし 死ぬ死なないで多数決とったりしてるとこ見ると
なんのための集まりやねん!と言いたくなるし、そんなに死にたいなら勝手に死ねや!ともなるのだが 笑
話としては面白い、ってほどのものではないけど彼らの演技バトルでトータルで楽しめたのでOK
予想通り、「生きよう」という展開になるのは見えてるのだけど
そこに持ってく過程と、1番サトシのくだりは読めなかったので着地も良し。
気になっている方はぜひ劇場で〜
それぞれに事情を抱え、廃病院の一室に集まった12人の未成年たち。彼らの目的は集団安楽死をすること。ところが12人だけのはずのその部屋には、すでに死体となった13人目がいた。彼は何者で、なぜここにいるのか。そして一体誰が殺したのか。互いに議論を重ねる中で、次第にそれぞれの死にたい理由が明らかになっていくとともに、疑心暗鬼を募らせていく12人だった...。
2019/1/25〜より公開中