カンヌ国際映画祭監督週間でC.I.C.A.E.賞を受賞、
アカデミー賞外国語映画賞チリ代表にも選ばれた注目の作品
チリのパブロ・ラライン監督作品。
この監督は、同じくピノチェト独裁政権時代を描いた『ポスト・モーテム(原題) / Post Mortem』『トニー・マネロ(原題) / Tony Manero』でも国際映画祭の受賞歴あり。
製作・主演は、ガエル・ガルシア・ベルナル
親友、ディエゴ・ルナも製作に携わった。
1974年に軍事クーデターを起し、軍事政権の中心人物ピノチェト大統領の任期を延長することの是非を問う1988年の国民投票中のチリが舞台。
チリのピノチェト軍事政権の存続を問う1988年の国民投票をに基にした内容。
「Si」(「yes」)と「No」の両陣営が1日15分のコマーシャルを約1カ月間にわたって放送し、
視聴者(有権者)に、それぞれの立場をアピールしていくもので、
反ピノチェト派である「NO」の選挙キャンペーンを企画する広告プロデューサーが「NO」に参画し、
国民投票が終了し、ピノチェト政権の終焉までを描くという、ガエルお得意の?社会派作品。
ガエル主演てことで今年のトロント映画祭での上映で気になってた作品のひとつ。
先日閉幕した東京国際映画祭で観て来ました~(今年はこの1本しか観れず)
「No」陣営の広告プロデューサー演じるのがガエル。
「NO」陣営は何とか打ち勝とうと、親しみやすさを出すため、コカコーラみたいなCMをうちたて
試行錯誤。
そもそもチリ情勢なんて恥ずかしながら知る事もなかったし、ピノチェト政権といわれても??
という感じだったので淡々と観ていたけど、眠くはならず。
ただ「どうなるのか」という興味でひっぱられていくというほどでもなく
政権の終了に至ったまでの過程を丁寧に観たという感じ。
結果わかってても面白いベンの監督映画「アルゴ」はやっぱりエンタメ性ある作品でしたが★
映画として、演出含め、抑揚のきいた展開があるとかいうことでもないし
とくに面白いとも感じなかったんだけど、それは題材がそもそもわたしには興味深いという
ほどのものじゃなかったのも一因してるかな。
「ノー・モア・ピノチェト!」キャンペーンが、ドキュメンタリー風に語られていく。
面白いかはさておき、映画の出来としては見応えあるし良かった。
ガエルファンとしては、出ずっぱりなので満足度はやや高め。
だけど子供出来て父親になってからガエルも老けたな~って観ながら思っちゃった 笑
6/10(66点)
1988年のチリ。ピノチェト大統領は強硬に任期を延長し、独裁政権の座に居座ろうとしていた。存続か否かは国民投票に委ねられることとなり、反対派は広告マンを使って民主主義と自由をチリ国民に訴えるキャンペーンを展開する。
No 2012年 チリ=アメリカ 117min
日本公開未定
追記 2014年8月30日公開決定!!
気になる方はぜひ。
NO La Película - Trailer Oficial
ガエルは別の作品の撮影で、大好きな日本に来たかったがどうしても
こられなく残念とのことだったけど、たった一人で来日したプロデューサーが上映後のQ&Aに登場。
映画で流れているのは、実際に使われたキャンペーンの映像で、
その他のシーンでもわざわざ80年代のカメラを取り寄せて、いくつか同じ物を用意し古くさい映像にした
というお話などが聞けてよかった。
こちらはおなじみ、トロント映画祭でのガエル。
公開待機作として、ラテンビート映画祭で上映された
ウィル・フェレル主演の「俺たちサボテン・アミーゴ」(来年お正月公開)に
ディエゴと共に出演
そちらも楽しみ♪