「そのビーチでは、一生が1日で終わる」
そんなビーチ、どんな楽園だろうと行きたくない
なんだかんだ言っても気になってしまう。いくらつまらないのがあっても、絶対見てしまう
シャマラン映画の長年のファンのわたくし、早速初日の初回に観てきました〜。
今度のシャマラン作品、珍しくフィラデルフィア近郊での撮影には拘らなかった模様。
キャストは多国籍。
しかし、まさか大好きなガエルがシャマラン作品に出ることになるなんて!!
ってことで楽しみにしてました〜
他にキャストは、ヴィッキー・クリープス「ファントム・スレッド」、
「ヘレディタリー」長男役でインパクトを残したアレックス・ウルフ(他に、「ジュマンジ/ネクスト・レベル」
トーマシン・マッケンジー「ジョジョ・ラビット」、ルーファス・シーウェル「ホリディ」、
海外ドラマ「LOST」や「ソウ」では刑事役だったケン・レオンなど出演。
原作はシャマランの娘たちが、グラフィックノベル好きな父親のためにプレゼントしたという1冊の本。
時間、死、老いがテーマの「SANDCASTLE」フレデリック・ペータース著。
シャマランの完全オリジナル脚本はここ数年ない気がするけど。
6/10 66点
観てる時は引き込まれたし面白かったんだけど
もっと面白くなったんじゃないかなーって感じがやや否めない。
例えばキャラクターは、原作に忠実にしたなら仕方ない?けど
もっと奇妙な言動があっても面白かったのかも。
リゾートホテルに到着したそれぞれの家族は、数組だけが特別に招待されて、
楽園のような特別なビーチに連れて行かれる。
そこに来た家族の中に特殊な持病を持つ人が必ずいて、そこがポイント。
そして冒頭にも書いた、大胆なプロット。宣伝でも散々ネタバラシ??してるけど
「このビーチでは、一生が1日で終わる」というのがわかった上で話が進む。
先にビーチに来ていたミュージシャンの男。
これも持病持ちで、鼻血が凝固しづらく垂れてくる。
実は元選手で泳ぎ得意なアジア人や心臓外科医のキャラもだけど、
登場人物たちの持ち味をもっと面白く活かして欲しかったなーとは思う。
とはいえ、子供の成長が早くて変わりすぎなのも面白いし
シャマラン映画のお約束、本人登場は結構長くてその役割も笑えるし、
今までに映画では観たことがなかった1日で生涯を終えるという設定がそもそも
面白く興味深いので、夜になって時間が経過するごとに老いて、果ては死んでしまう現実を知った時
愛する人、家族、友人などとどう向き合い対処していくか、という意味でも
時間が経つごとに老いていく姿を見ているのは映画だったとしても、
人間いつか誰しもに起きることなのでなんだか見ていて切なく思えてしまう。
肝心のシャマラン映画につきものの期待されるオチについては
原作とは違うらしいけど、まぁ普通に考えてありそうなというか納得できる展開にはなってた。
キーポイントの冒頭に出てくる少年とのやりとりが重要で、
リゾートホテルのドリンクを出す派手目のおねえちゃんとか意味ありげでアップになるのが思わせぶりすぎる 笑。
父親役のガエルくんはガエルでなくてもとは思えるキャラクターだったけど久々にスクリーンで見れたので良し。
息子ちゃん役の子は4人の役者を起用したとのことで、色々とツッコムとキリないけど、
みんな似てなさすぎで笑える。(お姉ちゃんもだけど)
ちょっと原作も読んでみたくなったな〜。
そしてシャマランファンとしては、そろそろまたシャマラン完全オリジナル脚本のが観たい
やっぱり映画は大きなスクリーンで。との冒頭のシャマラン直々のメッセージ。
ぜひ気になってる人は劇場で
8月27日より公開中
プレミアにて。