前評判は高かったけどホントに穫っちゃいました、コーエン兄弟の最新作!
皆様ご承知の通り先日のアカデミー賞で作品賞、監督賞含む4部門で受賞のこの作品、
3月15日から日本でも公開予定 ちょっとだけ先に観て来ました~。
これまでの彼らの作品は全部観てるのだけど、個人的には「全部好き!」とはちょっと言いがたく
『バートンフィンク』『ビッグリボウスキ』などは好きだけど『オーブラザー』『バーバー』などは好きじゃないし、、、、、
万人ウケはしないというか、いつも観る人を選ぶ映画を作るな~って思ってた。
あ、去年公開されたオムニバス『パリ、ジュテーム』では『チェイルリー』で参加。
スティーブ・ブシェミ主演の傑作
コーエン兄弟のこれまでの作品は ココ
そんなわけで今回は相当話題になってるし期待度高め、でも予備知識ゼロでの鑑賞。
今回ちょっとだけキャラクターや行動に触れるネタバレでいきます
ひとことで言うと、
おいかけっこ。 いわゆる逃亡劇
主演かと思いきや、この人は助演!
助演男優賞受賞のハビエル・バルデム!
冷静無表情でバンバン人を殺す姿はホントに怖い!
劇中ではこんなキノコ頭ちゃんだけど、、、、、
本当はこんなに渋いいい男で、現在『ハモンハモン』の共演で一時つき合ってたペネロペ・クルスと
新作で再共演し再熱愛中
『海を飛ぶ夢』でも熱演してた名役者。
1980年代、アメリカテキサス。狩りをしていたハンターのモスは、ある日死体に囲まれたトラックを発見する。
荷台には大量のヘロインと現金200万ドル。
その大金に手を出した彼は、殺し屋シガーから執拗につきまとわれ、さらには老保安官ベルが2人を追い始める。
ほんの出来心が男たちの人生を思わぬ方向へと転がしていく…。
いつもこだわりの音楽は今回抑制されていて、静かな中で緊張感が観客にも伝わってくる。
映画を観てて感じる緊迫感、久しぶりかも
殺人キラーと呼ばれる映画のキャラクターにある、わかりやすく襲ってくる恐怖とはまた違って、
普通の人間が(でもフツウじゃない!)冷静沈着にいきなり現れ、
狙った獲物(人間)は逃がさないという恐怖は見ていてぞっとする。
受賞も納得の演技でした。
こっちが主役じゃない?ってくらいお金を持ってひたすら逃げまくる男。
ジョシュ・ブローリン。あまり聞かない俳優だけど この人も頑張ってました☆
命狙われてるのにさっさと金なんて諦めな、と言いたくなってくる。
嫁は若く、愛人かと思っちゃった。
そしてこんな人も。
ウッディ・ハレルソン。
この人いつまでも老けた感じしない。
でも何を隠そう主演はこのおじさん。トミー・リー・ジョーンズ。
原題には"For OLDMEN"がつくのだけど この映画の基となってるのは、米文学界の異端児と呼ばれる
コーマック・マッカーシーの原作『血と暴力の国』
ちなみにペネロペとマットデイモンで映画化された『すべての美しい馬』も
コーマック・マッカーシーの小説。
米文学界の重鎮で、現代アメリカ文学界を代表する作家なんだとか。
三者のゆるぎない自信
妻という弱みを握られたモスには、ベトナムを体験・生還したモスは金を奪い殺人鬼から逃げられるという自信があった。
シガーのには、金は自ずと自分の所に戻ってくる運命にあり、自分から逃げられる者はいないという自信があった。
冷静な目を持つ法の男ベル保安官は、昔ながらの秩序と正義が悪に勝つという自信があった。
7/10
いかにもコーエン兄弟作品という感じ。
静かに淡々と進んでいくストーリーの中にも時折ブラックユーモアが入り交じり、
ここ重要なの?と思うような場面でもじっくり見せる。
アブナい!と思ったら意外になにも起こらなかったり、そうかと思えばちゃんと細かい伏線が張られていたり、、、。
映画として、緊張感や面白さはあって楽しめたけど、
正直アカデミー賞作品賞穫っちゃうほどかなぁ。とも思う。
というか、ここ数年のアカデミー賞作品賞受賞の映画ってなんだか腑に落ちないものが多い。(個人的意見)
過去には『風と共に去りぬ』とか、『ゴッドファーザー』とか明らかに名作とされていいような
作品が穫ってきたのに最近と言えば、、、、。(皆様もご存知の通り。)
話は少しそれたけど、この作品が賞に値しないというわけではないんだけど
他に穫るようなものはなかったのかなぁという印象。
アカデミー賞選考のじいさんたちが確かに好みそうではあるけど
万人受けはしなそう、好みで分かれるところ。
バイオレンスシーンがかなりリアルでバンバン人も死ぬし、血も出るし
そういうのが苦手な人にはお勧めできないなー。
コーエン作品でいうなら『ブラッドシンプル』や『ファーゴ』に近いかな?
実際は2時間と2分だけど、テンポよくとはいかずのんびりじっくりと撮ってるのでもっと長く感じるかも??
わたしはけっこう好きです。
公式サイト
NO COUNTRY FOR OLDMEN 2007年 アメリカ 122min R-15
3月15日より、全国ロードショー!
第60回カンヌ国際映画祭 正式出品作品
ブロードキャスト映画批評家協会賞/作品賞、監督賞、助演男優賞 最多3部門受賞
ヒューストン映画批評家協会賞/作品賞、助演男優賞、名誉テキサス人賞 受賞
カンザスシティ映画批評家協会賞/助演男優賞、脚色賞 受賞
第65回米国ゴールデン・グローブ賞/最優秀助演男優賞、最優秀脚本賞 受賞
セントラルオハイオ映画批評家協会賞/作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞 受賞
アイオワ映画批評家協会賞/作品賞、監督賞、助演男優賞 受賞
第80回米アカデミー賞/作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、録音賞、音響編集賞 ノミネート
アメリカ監督組合賞/監督賞受賞
アメリカ映画俳優組合賞/助演男優賞、アンサンブル演技賞受賞
ノーステキサス映画批評家協会賞/監督賞、助演男優賞、撮影賞受賞
アメリカ製作者組合賞/作品賞受賞 etc...
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第80回アカデミー賞にて
コーエン兄弟、ついに監督賞も受賞!おめでとう
プレゼンターのマーティン・スコセッシ監督と。
トロフィーを捧げたのはこの映画で逃げまくる男を演じたジョシュ・ブローリン。
ヒゲないともしかして実は若いのね☆
ハビエル・バルデム
レッドカーペット記事にも載せたけど、このショット好きなのでまた載せちゃう
受賞を祝う、恋人ペネロペと
おひとり様ではなく実は妻と来てたトミーリー。
自身の監督作品も頑張ってね
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ハビエル・バルデムの次回作はゴシップコーナーでも以前お伝えした
ウディ・アレン スペイン バルセロナで撮影の41本目の最新作!!
『Vicky Cristina Barcelona』(ヴィッキー、クリスティナ、バルセロナ)
主演はアレンじいさんお気に入りのスカーレット・ヨハンソンに、レベッカ・ホール、ペネロペ・クルス。
パルセロナに旅行にやってきたアメリカ人の女の子レベッカ・ホールのヴィッキーと、スカちゃん演じるクリスティナが、
ハビエル演じる風変わりなアーティストと出会うけど、彼にはイカレた妻(ペネロペ)がいて…というロマコメ
スペインでは今年9月公開予定。日本にくるのは来年になっちゃうのかな?
楽しみ
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クリックしてくれると嬉しいな
皆様ご承知の通り先日のアカデミー賞で作品賞、監督賞含む4部門で受賞のこの作品、
3月15日から日本でも公開予定 ちょっとだけ先に観て来ました~。
これまでの彼らの作品は全部観てるのだけど、個人的には「全部好き!」とはちょっと言いがたく
『バートンフィンク』『ビッグリボウスキ』などは好きだけど『オーブラザー』『バーバー』などは好きじゃないし、、、、、
万人ウケはしないというか、いつも観る人を選ぶ映画を作るな~って思ってた。
あ、去年公開されたオムニバス『パリ、ジュテーム』では『チェイルリー』で参加。
スティーブ・ブシェミ主演の傑作
コーエン兄弟のこれまでの作品は ココ
そんなわけで今回は相当話題になってるし期待度高め、でも予備知識ゼロでの鑑賞。
今回ちょっとだけキャラクターや行動に触れるネタバレでいきます
ひとことで言うと、
おいかけっこ。 いわゆる逃亡劇
主演かと思いきや、この人は助演!
助演男優賞受賞のハビエル・バルデム!
冷静無表情でバンバン人を殺す姿はホントに怖い!
劇中ではこんなキノコ頭ちゃんだけど、、、、、
本当はこんなに渋いいい男で、現在『ハモンハモン』の共演で一時つき合ってたペネロペ・クルスと
新作で再共演し再熱愛中
『海を飛ぶ夢』でも熱演してた名役者。
1980年代、アメリカテキサス。狩りをしていたハンターのモスは、ある日死体に囲まれたトラックを発見する。
荷台には大量のヘロインと現金200万ドル。
その大金に手を出した彼は、殺し屋シガーから執拗につきまとわれ、さらには老保安官ベルが2人を追い始める。
ほんの出来心が男たちの人生を思わぬ方向へと転がしていく…。
いつもこだわりの音楽は今回抑制されていて、静かな中で緊張感が観客にも伝わってくる。
映画を観てて感じる緊迫感、久しぶりかも
殺人キラーと呼ばれる映画のキャラクターにある、わかりやすく襲ってくる恐怖とはまた違って、
普通の人間が(でもフツウじゃない!)冷静沈着にいきなり現れ、
狙った獲物(人間)は逃がさないという恐怖は見ていてぞっとする。
受賞も納得の演技でした。
こっちが主役じゃない?ってくらいお金を持ってひたすら逃げまくる男。
ジョシュ・ブローリン。あまり聞かない俳優だけど この人も頑張ってました☆
命狙われてるのにさっさと金なんて諦めな、と言いたくなってくる。
嫁は若く、愛人かと思っちゃった。
そしてこんな人も。
ウッディ・ハレルソン。
この人いつまでも老けた感じしない。
でも何を隠そう主演はこのおじさん。トミー・リー・ジョーンズ。
原題には"For OLDMEN"がつくのだけど この映画の基となってるのは、米文学界の異端児と呼ばれる
コーマック・マッカーシーの原作『血と暴力の国』
ちなみにペネロペとマットデイモンで映画化された『すべての美しい馬』も
コーマック・マッカーシーの小説。
米文学界の重鎮で、現代アメリカ文学界を代表する作家なんだとか。
三者のゆるぎない自信
妻という弱みを握られたモスには、ベトナムを体験・生還したモスは金を奪い殺人鬼から逃げられるという自信があった。
シガーのには、金は自ずと自分の所に戻ってくる運命にあり、自分から逃げられる者はいないという自信があった。
冷静な目を持つ法の男ベル保安官は、昔ながらの秩序と正義が悪に勝つという自信があった。
7/10
いかにもコーエン兄弟作品という感じ。
静かに淡々と進んでいくストーリーの中にも時折ブラックユーモアが入り交じり、
ここ重要なの?と思うような場面でもじっくり見せる。
アブナい!と思ったら意外になにも起こらなかったり、そうかと思えばちゃんと細かい伏線が張られていたり、、、。
映画として、緊張感や面白さはあって楽しめたけど、
正直アカデミー賞作品賞穫っちゃうほどかなぁ。とも思う。
というか、ここ数年のアカデミー賞作品賞受賞の映画ってなんだか腑に落ちないものが多い。(個人的意見)
過去には『風と共に去りぬ』とか、『ゴッドファーザー』とか明らかに名作とされていいような
作品が穫ってきたのに最近と言えば、、、、。(皆様もご存知の通り。)
話は少しそれたけど、この作品が賞に値しないというわけではないんだけど
他に穫るようなものはなかったのかなぁという印象。
アカデミー賞選考のじいさんたちが確かに好みそうではあるけど
万人受けはしなそう、好みで分かれるところ。
バイオレンスシーンがかなりリアルでバンバン人も死ぬし、血も出るし
そういうのが苦手な人にはお勧めできないなー。
コーエン作品でいうなら『ブラッドシンプル』や『ファーゴ』に近いかな?
実際は2時間と2分だけど、テンポよくとはいかずのんびりじっくりと撮ってるのでもっと長く感じるかも??
わたしはけっこう好きです。
公式サイト
NO COUNTRY FOR OLDMEN 2007年 アメリカ 122min R-15
3月15日より、全国ロードショー!
第60回カンヌ国際映画祭 正式出品作品
ブロードキャスト映画批評家協会賞/作品賞、監督賞、助演男優賞 最多3部門受賞
ヒューストン映画批評家協会賞/作品賞、助演男優賞、名誉テキサス人賞 受賞
カンザスシティ映画批評家協会賞/助演男優賞、脚色賞 受賞
第65回米国ゴールデン・グローブ賞/最優秀助演男優賞、最優秀脚本賞 受賞
セントラルオハイオ映画批評家協会賞/作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞 受賞
アイオワ映画批評家協会賞/作品賞、監督賞、助演男優賞 受賞
第80回米アカデミー賞/作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、録音賞、音響編集賞 ノミネート
アメリカ監督組合賞/監督賞受賞
アメリカ映画俳優組合賞/助演男優賞、アンサンブル演技賞受賞
ノーステキサス映画批評家協会賞/監督賞、助演男優賞、撮影賞受賞
アメリカ製作者組合賞/作品賞受賞 etc...
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第80回アカデミー賞にて
コーエン兄弟、ついに監督賞も受賞!おめでとう
プレゼンターのマーティン・スコセッシ監督と。
トロフィーを捧げたのはこの映画で逃げまくる男を演じたジョシュ・ブローリン。
ヒゲないともしかして実は若いのね☆
ハビエル・バルデム
レッドカーペット記事にも載せたけど、このショット好きなのでまた載せちゃう
受賞を祝う、恋人ペネロペと
おひとり様ではなく実は妻と来てたトミーリー。
自身の監督作品も頑張ってね
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ハビエル・バルデムの次回作はゴシップコーナーでも以前お伝えした
ウディ・アレン スペイン バルセロナで撮影の41本目の最新作!!
『Vicky Cristina Barcelona』(ヴィッキー、クリスティナ、バルセロナ)
主演はアレンじいさんお気に入りのスカーレット・ヨハンソンに、レベッカ・ホール、ペネロペ・クルス。
パルセロナに旅行にやってきたアメリカ人の女の子レベッカ・ホールのヴィッキーと、スカちゃん演じるクリスティナが、
ハビエル演じる風変わりなアーティストと出会うけど、彼にはイカレた妻(ペネロペ)がいて…というロマコメ
スペインでは今年9月公開予定。日本にくるのは来年になっちゃうのかな?
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