第80回アカデミー賞歌曲賞受賞で映画もヒットした「ONCE ダブリンの街角で」
から7年。ジョン・カーニー監督が、またまた音楽をテーマに舞台をニューヨークに変えてハリウッドで撮った2作目
原題の「BEGIN AGAIN」は”やり直し”の意。
これは、素敵な出会いから運命のカップルに発展するというようなラブストーリーではなく
偶然の出逢い 音楽と街。
それぞれが 新たなはじまりを見つける物語。
キーラ・ナイトレイ演じる ミュージシャンの恋人に裏切られた失意のグレタが、
落ちぶれた音楽プロデューサー、ダンにNYのバーで、であった~
キーラ、歌うまくてびっくり
しかも喋り声より可愛い気がする。
先日のアカデミー賞で助演男優賞ノミニー「フォックスキャッチャー」公開中の
いいひとマーク・ラファロ。
いやー、マークさんがとくに今回久々ハマり役!
グレタが友人の売れないミュージシャンから紹介され歌い始めると
そこに偶然居合わせた、妻と別居中、仕事も上手くいかず自ら設立したレコードレーヴェルを解雇された音楽プロデューサーは
目を輝かせてその歌声に魅了される。
そこからその朝に遡り、ダンがどういういきさつでバーにいきついたかが映し出される。
そして、キーラ演じるグレタの過去が挿入。
再びバーカウンターの最初の歌いだしのシーンに戻ると
今度は酒を飲み始めたダンに魔法がかかったように
グレタのギターソロの弾き語りが、勝手にピアノやギターなどのアレンジが見えてくる。
そして曲は更に素晴らしいものとなり、、、、、
という演出が最高
グレタの彼氏、デイヴにMaroon 5のアダム・レヴィーン
劇中でも素晴らしい高音で熱唱。
こちらもアカデミー賞で主題歌賞ノミネートされた。
ダンの妻にはキャサリン・キーナー。
無防備な感じがよく似合うひとだよねいつも 笑
8/10(88点)
リサ・ローブ系のギターソロ。
キーラの飾らない歌声はずっと聴いていたくなるほど心地いい。
曲ももちろん素晴らしくて、知らぬ間に観ながらリズムとっちゃう。
Keira Knightley - A Step You Can't Take Back (Begin Again OST)
素敵な音楽にのせニューヨークのあちらこちらの街並みが輝きだす。
突然失われた恋、失望し、それでも諦められなかった愛、
歌に込めた想い。力になるかけがえのない友人。
愛する亀裂しかけた家族との再生。仕事への再帰をかけた情熱。
スタジオを借りる資金もないので苦心の末思いついたのが
録音スタジオはなんとニューヨークの街角
路地裏、ビルの屋上、セントラルパーク、地下鉄のホームとゲリラレコーディングは行われていく。
いや~NY行きたくなっちゃうこの演出もにくい。
そして、この無謀とも思える企画が小さな奇跡をうみだしていく。
ダンが何人ものスターを見出していた頃の
人気ラッパーミュージシャンも協力してくれて。
この豪邸はあんたのおかげよ!
売れっ子になった途端捨てられたグレタ。
ひげもじゃにイメチェンした彼に、親友と
携帯の留守電に未練がましい復讐の歌を録音。笑
それを聞いた元カレ レヴィーン、がっくりきちゃって
「会いたい」などといってくる。
「一方的に浮気してあんな捨てられ方したのに何なのよ!いまさら勝手なヤツ、冗談じゃない!!」
とは言わずに、
結局電話してしまうから
「もういいじゃん、いい気味だから捨てちゃえ」って思うも、、、、、
そこもうまく出来ていて。
上にもさらっと書いた通り、よくある運命の恋人に出逢うというラブストーリーではなく
音楽という、人生に不可欠なものを通した出逢いから
人生の再生のきっかけをみつける物語になっているところが素敵
とにかく、落ちぶれたプロデューサーのマーク・ラファロさんが普通のどこにでもいそうなオッサンでしかも
職を失ってお金もないし、父親としてもさっぱりな男なのにちゃんと娘を想ってる。
(車から娘を見送る目線、あの表情がすごくリアルで好き。)
ほんと巧いなぁと思う。
音楽にかける熱い情熱と想いが伝わってきてものすごく魅力的に見える
何度もここで言ってるけどマークさんはトロント映画祭の時に
すごく優しい人だったのでわたしとyueにはポイント高いのだ
今後も応援してます
キーラもそこまでの熱がなく、お金に対する欲もないからこそ
ふたりの対比が活きてくる
二人はいい雰囲気になるけど恋人にはならない。
音楽を通じてのいい関係を保ったまま。そこがまたいい。
NYの町並みをバックに、それぞれの音楽担当を集め
デモテープつくりをはじめるところ、そのへんで遊んでた子供たちもバックコーラスに
しちゃうところなんて「大人版 スクールオブロック」を思わせて最高にわくわくしちゃった
キーラもマークも輝いてた、何度でも観たくなる魅力的な作品
音楽すべて良かったからサントラも気になる~買っちゃおう
エンドロール近くではアダム・レヴィーンの歌でしめてたけど
キーラの優しい歌声、エンドロールでもいちど聴きたかったな。
DVD出たらまた観たい1本。おすすめ
映画『はじまりのうた』アダム・レヴィーン(マルーン5)特別ミュージッククリップ
ミュージシャンの恋人デイヴと共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ。あれよあれよという間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を出たグレタは親友で売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダンにアル バムを作ろうと持ち掛けられるが……。
映画『はじまりのうた』予告編
映画『はじまりのうた』スペシャルミュージッククリップ「Lost Stars」 Performed by キーラ・ナイトレイ
BEGIN AGAIN 2013年 アメリカ 104min
2月7日より公開中~