地表を保護するオゾンのシールドに空いた穴について
科学者が懸念し始めたのは1970年代のことだった
数十年間に及ぶ証拠の積み重ねが、オゾン分子を分解できる
合成化学物質の蓄積を指し示していた
これらの合成物ーハロカーボンとして知られる
塩素、フッ素、臭素、炭素、および水素結合物や
クロロフルオロカーボン(フロンガス)と呼ばれる塩素、フッ素
及び水素化合物は数十年前から消火器、冷蔵庫、エアコン
そしてエレクトロニクスの製造に幅広く使用された
これらの化合物は非常に安定性が高く
大気中に漏れ出すとひとかたまりになって成層圏に浮上する
オゾン層に到達すると分子は高エネルギーの紫外線によって
分解され塩素原子が連鎖反応を起こす
その結果、何十万というオゾン分子がバラバラにされてしまうのだ
これは大量の紫外線B波が吸収されないまま地表に届くことを
意味する。衛星による大気中のオゾン測定によると
これらオゾン分子を分解できる気体は主として極地に集まることが分かった
南極大陸の上空では毎年、数か月に渡ってオゾン層の激減が
実質的に穴を作り出す。2000年代初期に南極で行われた測定によると
9月から11月の間に空中のオゾンが最大で60%消え去っていた
北極の上空でも毎年1月から4月までの短い期間
オゾン層が20~25%減少した
こうしたオゾンの減少はすべて、
局地的紫外線放射の増加と結び付けられている・・・
生き物を守るオゾン層
オゾンは決して好ましい物質ではない
これは原子を3つ含んだ形態の酸素で腐食性があり大気圏全般に
いきわたっている
オゾン層は上空10~16キロメートルから、最高で48㎞の高さまで
広がっている
ここ成層圏でのオゾンはほかのいかなる場所よりも濃縮され
空気中の分子1000万個あたりおよそ3個を占めている
たった3個ではたいした量には思えないかもしれない
だが、この層には大気中のオゾンの90%が集中し
地球上の生命活動はそれによって維持されているのだ。
この成層圏のオゾンが重要なのは太陽から来る紫外線放射
を吸収してくれるからだ(最大で99%)
このフィルターがなかったら、植物や動物は高エネルギーの紫外線に
よってダメージを受けてしまう
NASAによると地球のオゾンシールドが1%減るごとに
大気下部に到達する紫外線は2%増加する
紫外線、即ち我々の太陽が発する光の高周波形態はエネルギーの量によって
大きさは3つに分けられる
エネルギーの低い順からA波、B波、C波となる
生命にとってもっとも危険な紫外線C波はオゾン層によって
すべて遮断され地表に届くことはない
B波も大半がオゾン層で吸収されるが一部は地表に到達する
ヒトの皮膚には有害で日焼けのおもな原因になるのだが
われわれにはこの放射線が欠かせない健康な骨や神経系の重要な要素となる
ビタミンDを生成する手助けをしてくれるのだ
しかし過度に浴びると遺伝子損傷や皮膚がんにつながってしまう
soop「オゾンホールの広がりは年々指摘されている」
ファーファ「食い止めようがないのが現状みたいね」
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