4月に、以下の記事を書きました。
「アスペルガー児の反抗期~お母様の叫び」
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/1328afb5eab4f27959706246e26cb3d6
その後、夏休みが終わる頃に、
その男の子が体験レッスンに来られましたので、
その時の事を記しておきたいと思います。
ゲンキ君は中2の男の子。
発達障がい(アスペルガー症候群)の診断を受けています。
頭は良いのですが、人間関係が、かなり苦手のようです。
そんなゲンキ君が、ピアノに興味を持ち始めたそうで、
夏休みに体験に来られました。
ゲンキ君は、玄関に入るなり、
「緊張する~」 と言いました。
そして、レッスンを受けている間も
「緊張する~」と言い続けていましたが、
それでも、だんだんと打ち解けてきて、
体験レッスンはスムーズに進みました。
ゲンキ君も、色々と質問したり笑ったりして、
興味を持ったようでした。
お母様は
「ゲンキの こんなに楽しそうな様子は、久しぶりに見ました」
と言ってくださいました。
私自身も手応えを感じましたので、てっきり 入門するだろうな~と
思っていたのですが。。。
その夜、お母様からの電話があり、
「ゲンキは、入門を見合わせたいと言っています。」
とのことでした。
詳しく聞くと。。。
「女の先生だと、お稽古の時に、
ずっと緊張しなきゃならないから嫌だ。」
と語ったそうです。
えっ
私は、女~というより、オバチャンなのに?
と思いましたが、
ゲンキ君がそう言うのならば仕方がありません
お母様からは
「先生からゲンキに電話をして、誘ってあげてください。」
と言われたのですが、
「ゲンキ君が、自分から行く!と言うまで待ってあげてください。」
とお伝えしました。
この時期は、大人からの指図が一番うっとうしい年齢だからです。
大人に反発したり、女の人に過度に緊張したり。。。
一般的に、思春期男子の反抗期は、なかなか難しいのですが、
ゲンキ君は、発達障がいだからこそ、
その特徴が、より顕著に表れたのかな~と思いました。
。。。と云うわけで、
私は、ゲンキ君が自発的に「習いたい。」と言うのを、
気を長く持って、待っているのでした。