ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

「面倒くさみ」が無くなります

2022-07-19 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

先日のレッスンの時の事です。

ルイ君(特別支援校・中3)は、
レッスン室に入るなり、浮かないお顔でした。

「無理なんです。。。」と言って、下を向いています。

 

「あら、何が無理なのかな?」

「ピアノです。」

「弾くのが無理って事かな?」

「そうです。」

「でも、この間は上手に弾けていたよね。」

そう、ルイ君は先週、
今練習しているギロック作曲「アルゼンチン」を、
両手で上手に弾いたのです。

 

「はい。でも、家では無理だったんです。」

「そうなのね。」

「はい、無理です。」

と言って、ルイ君は今にも泣きそうなお顔になりました。

 

なので私は
「じゃあ、今日はノートのお勉強をしようか?」
と尋ねてみました。

するとルイ君は
「はい、ノートにします。」と答えました。

 

暫く五線ノートを使って
音符の書き取り等をしていたのですが、

ルイ君は、だんだん元気になってきました。

私は様子を見て
「ルイ君、1回だけピアノを弾いてみようか。」

と誘い、ルイ君をピアノの前に座らせました。

 

まず、右手を弾かせ、
次に、左手を弾かせました。

難なく弾けたので、両手でも弾かせました。

 

すると、時々躓く箇所はありましたが、
ちゃんと最後まで弾けました。

「ルイ君、弾けたね

「はい、弾けましたね。」

ルイ君は、嬉しそうにニッコリと笑いました。

 

「ルイ君、ちゃんと弾けるんだから、自信を持ってね。」

「はい。」

「こうやって、ちゃんと最後まで弾けると
どんな気持になる?」

「はい、面倒くさみが無くなりますね。」

 

形容詞の「面倒くさい 」に「~み」を付けて名詞化し、

【面倒くさみ】という言葉を作るとは

なんか、ルイ君って面白いです

 

 

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