昨日は、ふと思い付いて、ベートーベンのバイオリンソナタ集を引っ張り出して
(ピアノのパートを)弾いてみました。
久しぶりに弾いてみたのですが、思いの他、指が覚えていてビックリしました。
この曲を初めて弾いたのは、今から10年程前だったと思います。
バイオリンの先生と合奏する為に、練習を始めたのですが、
その時に、私は改めて、ベートーベンの旋律の美しさに魅了されました。
昨日も久々に弾き、ベートーベンの素晴らしさにワクワクしました。
【春】と云う題名は、ベートーベンの死後に付けられたものらしいのですが、
弾いていると、本当に【春】を感じるのです。
新緑を渡る風、むせかえる様な草木の匂い、
そして、風に揺らぐ花々を彷彿とさせるメロディーが、
春の森を散歩しているような気分に誘ってくれるからです。
そして、生命力に溢れた幸福感を、聴いている人に与えてくれるのです。
しかし、この曲が作曲されたのは、ベートーベンが30歳の頃ですから、
ベートーベンが持病の難聴に苦しんでいた頃の作品と言えるでしょう。
そのように考えますと、自らを励ましている様な力強い旋律が、
随所に見られる様な気もします。
前を向いて歩こう!と云う強い決意と、美しい自然への賛美、
そして、この世に生を受けたことへの感謝の気持ち。
そんな雰囲気を漂わせた、この美しい曲が、私は大好きです。
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2時間40分