タイスケ君(小4)の記事が続きます
先日、以下の記事を書きました。
【基礎練習不足の悩み。。。】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20250228
そんな記事を書いた次の日、タイスケ君のレッスンがありました。
ひとしきり、今タイスケ君が弾きたい曲をレッスンしていたのですが、
頃合いを見計らって
「タイスケ君、今日もバイエルを練習しましょう。」
と促し、私は 教育芸術社のバイエルを開きました。
何度も書いていますが、
教育芸術社のバイエルは優れもので、
無理なく和声感や調性感を身に付けることが出来るのです。
「あぁ、バイエルね。」と、タイスケ君は不服そうです。
「うん、バイエルもやらなきゃね。」
「でも先生、音楽ノートの勉強は? あれ、大好きなんだけど。」
「うん、バイエルが終わったらやりましょう。」
「わかったよ。。。」
タイスケ君は、渋々分散和音を弾き始めました。
「難しいよぉ。」
「あれっ?そうかな?」
私は、タイスケ君のお気に入り「恋のブギウギナイト」の楽譜と、バイエルを並べて、
「どっちが簡単かなぁ。」と聞いてみました。
「う~ん。。。バイエル?」
「うん、バイエルの このページは、シャープもフラットも付いていないし、
8分音符も出てこないでしょ?」
「うん。」
「恋のブギウギナイトや、鬼滅の刃を弾ける子にとっては簡単過ぎちゃうよね。」
「。。。。。」
「もう1回弾いてみたら?」
それでもタイスケ君が弾こうとしないので、私は妙案を思い付きました
「タイスケ君、今から先生がバイエルを弾きますね。
タイスケ君は、その様子を真上から見て。」
タイスケ君を立たせて、私はバイエルを弾きました。
「ほら、まるでYouTubeみたいでしょ?」
「うん。」
「YouTubeみたいに分かり易い?」
「うん、分かり易い。」
「じゃあ、弾いてみる?」
「うん。」
何回かお手本を示した後、タイスケ君は分散和音に取り組みました。
すると、何と スラスラと弾けるではありませんか
「あれ? 弾けたねぇ。」
「うん、弾けちゃいました。」
「さすがですねぇ。」
「うん。」
バイエルを指導する時は、
読譜力を付けさせなきゃ!と思っていましたが、
こんな方式で指導するのも有りかもしれません。
弾けるようになってから、読譜は特訓すれば良いので。
あと、お手本は横で見せるのではなく、真上から
そう、YouTubeの手法で(笑)
特にタイスケ君は、日々YouTubeをチェックして、
鍵盤を上から撮影している動画を見つけては練習しています。
そんなタイスケ君にとっては、
「真上から見る」という事が、最大重要ポイントだったのでしょう。
今までは、お手本は斜め上から見せていたのですが、
これからは「真上から見せる」事を意識しよう!と思いました。
長い間の懸案事項が解決して、タイスケ君は余程嬉しかったのでしょう。
お迎えに来られたお祖母ちゃんに
「上がって僕のバイエル聴いて」と大きな声で言いました。
その後、お祖母ちゃんにも聴いて貰って、タイスケ君は大満足
なかなか良いレッスンになりました