マサ君は、特別支援校の高等部1年生です。
穏やかで優しい性格で、
マサ君にレッスンする度に、
私自身も優しい気持ちになれます。
ピアノも真面目に取り組んでくれていますので、
ゆっくりではありますが、
確実に上達してきているように思います。
最近練習していた、
「エースオブダイヤモンド」も
上手に弾けるようになってきました。
なので次は、
ブルグミュラーの「アラベスク」に
挑戦させてみようと思い付いたのです。
みんなが知っている「アラベスク」が弾けたら、
相当かっこいいし、
マサ君も、益々やる気がでるかも
と思ったのです。
早速、先回のレッスンの時に
「マサ君、今度から、この曲を練習することにしましょう。」
と言って、私は「アラベスク」を弾きました。
私が弾き終えると、マサ君は、
「かっこいい。」と言って、拍手をしてくれました。
「今度から、この曲を宿題にします。
マサ君、頑張れますか?」
「はい、頑張ります」
「相当難しいですが、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。」
「沢山練習出来ますか?」
「はい、練習出来ます。」
「それでは、沢山練習して、上手になりましょう。」
「はい」
マサ君は元気よく返事をしてくれました。
本当に嬉しそうでした
マサ君は、高校を卒業したら、
ピアノも卒業するのだそうです。
理由は、仕事が忙しいからだそうです。
本当は、ずっと、ずっと習いに来てほしいなぁ~
と思うけど、
マサ君がそう決めているのですから
仕方がありません。
なので、卒業するまでの2年半、
マサ君には、名曲を沢山弾けるようにさせてあげたいな~
と思っています。
だって、
社会人の男の子が、ピアノの名曲が弾けたら
相当かっこいいですものね。
お願いです