先日、新しいシャープペンシルを買いました。大切に使います。
最近、おやつを買い込むことが習慣に…。
34話です。入院キャリアが豊富な僕はついつい書き込んでしまいました。このペースでいくととりあえず、ゴールと考えている「大漁祭り」にいつ辿りつくのでしょうか?
では、34話です。
緑川総合病院は、近隣では一番大きな病院。回転式のドアから、中に入ると、すぐに受付のカウンターがあって、たくさんの窓口があるにもかかわらず、どこを長い列ができていた。
「7階病棟だったわよね」と母さんが父さんに確認する。
「ああ」と父さん。
僕らは、表示板を頼りにエレベーターを探して、病院の奥へと進んだ。コンビニあったり、クリーニングサービスがあったり…当然のことだけれど、たくさんの白衣を着た人とすれ違った。
エレベーターで7階へ。
「東よね」と母さん。
「ああ」と父さん。
エレベーターホールから、左に曲がり、「七階東病棟」と書かれている方向に向かう。すると、僕らに気付いた看護師さんが駆け寄って来て、「長井さんですよね。お待ちしてました。」と声を掛けた。
「私、千石と申します。長井さんを担当させていただきます。よろしくお願いします。」と挨拶した。
僕らは、この背の高くて、髪の毛を後ろで束ねた看護師、千石さんに案内されて、病室へ向かった。
「舞鳥から1時間半くらいですか?」
「ええ、そうですね」
「私も一度、行ったことがあります。きれいな海ですよね。長井さんは、漁協にお勤めなんですよね」
「ええ」
千石さんは、明るい声で父さんに話しかける。
「こちらです」七○七号室の前で、千石さんは立ち止まり、父さんを病室に入るよう促した。奥から二番目の部屋。シャワー室の前。
「今日から、入院されます長井さんですよ。皆さんよろしくお願いしますね」
千石さんの紹介に僕らもぺこりと頭を下げた。
六つのベットがあって、おじいさんが2人、おじさんが2人、父さんのベットは、入り口から右奥の窓際だった。もう一人いるらしいけれど、この時はベットの上には誰もいなかった。
千石さんは、「病衣に着替えて待っていてくださいね。後ほど、お話を伺ったり、身長や体重など計ったりしますね。あと、先生の説明は、11時の予定です。」とテンポよく軽快に話して、病室を出て行った。