友達と会って話した。楽しかった。友達と電話した。うれしかった。そして、ひまわりのころを書いた。
これが見たい。「人生スイッチ」http://www.theaterkino.net/?news=news-334
今夜、行こうか!
では……第3話
先生の住む教員住宅も開校と共に建てられたものだから、まだ新しい。舞鳥の住宅とは大違いだった。一棟に四家庭が住む二階建て、先生の部屋は二階だった。
日差しが入らず、冷んやりした階段を上る。
「さおりさん、くるみちゃんに会うの楽しみだあ」
「あと、一時間もしたら帰ってくると思うけど、今、買い物に出てるんだ。何だか、張り切っていたぞ」「わぁー、ますます、楽しみだなあ」
先生は、鍵を開け、今は、だれもいない部屋に向かって、
「ただいま!」と挨拶して、
「ほらほら、入れ。朝日川からの長旅、疲れただろう?少し休むといいさ」
僕を部屋の中へと促した。
きれいに整頓された部屋。黄色のソファ。その前のテーブルには、出かける前に遊んでいたのか積み木の箱が置いてある。
外装も舞鳥の住宅と大違いだが、部屋の中も同じ人が住んでいるとは思えない雰囲気だった。 「先生、これ!」
腰の高さほどの本棚の上にたくさんの写真立てが飾ってあった。そのほとんどが、くるみちゃんのものだったが、その中に「舞鳥シーガル」の集合写真を見付けた。写真の中央に先生、その左右に僕と広人。広人は、寿ファイターズのユニフォームを着ている。
「そうだ!最後の試合に後に撮った集合写真。舞鳥シーガルは教員生活の原点だからな。ハルキたちはおれにいろんなことを教えてくれた。一生忘れられないな」
先生は、その写真立てを手に取り、手のひらでなでて、ぽつりぽつりと話した。
「先生、この試合覚えているかな?」
「ああ、よく覚えているさ」