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東京より上海が近い

2015-04-13 00:53:25 | 九州の梅を訪ねて

 

 長崎半島先端部の野母崎総合運動公園「水仙の里公園」にやってきました。

 

 ここには国内盛大級と思える、一千万本のスイセンが植栽され、2月に入った今でも、咲き並んだスイセンが、周囲に甘い香りを漂わせていました。

 

 

 「水仙の里公園」から、更に岬の先へ進み、権現山へ登って行きました。

 

  権現山展望公園にはヤブツバキが1万数千本自生しており、2月下旬~4月上旬に花を咲かせます。

 

 

 権現山(198m)の頂きからは、東に天草灘、西に五島灘が広がり、残りのスペースの全てを青い空と白い雲が占めていました。

 

 

 西の海面に、何かが見えたので、ズームしてみます。

 

 軍艦島でしょうか。

 

 

 展望台の横に、札幌1630km、東京950km、香港1890km、上海780kmと表示したポールが建っていました。

 

 この場所からは、東京よりも上海が近いようです。
 

 

 

 山の頂のスペースに鐘が設置されていました。

 

 この「発起の鐘」(まごころの鐘)は、世界の平和を願う広島平和公園の「悲願の鐘」と呼応する夫婦鐘だそうです。

 

 「発起の鐘」の真下に置かれたドーム型の石には、

 

 「まごころの かねは のろしと なりわたり さかいなきくに おこらんとする」と刻まれていました。

 

 

 まずは、私の中の「さかいなき」を図らねばなりますまい。


 広く世界の真実を学び、己の中の、つまらぬ見栄や虚勢や偏見を捨てる勇気と真心が、さかいなきくにへの道標になるはずです。

 

 私は、身を反らせるように撞木の綱を引き寄せると、鐘を一突きし、山を下りました。

 

 

 

 山の麓の鄙の港に灯りが点り始め、

 

 

 長崎市内に戻る頃には、すっかり日も暮れていました。

 

 

 私はそのまま、明日の最初の目的地である、諫早市の山茶花高原を目指し、車をはしらせ続けました。

  

 

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