福岡には何度も来ていますが、以前から気になっていたのが、国営海の中道海浜公園です。
国営公園は全国に数十ヶ所ありますが、数年前に訪ねた広島県の国営備北丘陵公園も素晴らしい公園でした。
東京都立川市の昭和記念公園も期待を裏切られたことはありません。
九州唯一の国営公園である、海の中道海浜公園はこの季節ですと、菜の花に巡り合える筈です。
そして予想通りの景色に巡り会うことができました。
春の明るい花色に心が和みました。
これから九州北部の梅を訪ねながら帰路に付きます。
これだけたっぷり遊んできたに、いざ帰る段にとなると、何かやり残したような気分になってきました。
多分、梅の花を存分に満喫できなかったことが、燃焼不足に繋がっているのかもしれません。
それならそれで、また来ればいいだけです。
そう思うことにしました。
北九州の福山君や山下君とも、「また飲もうぜ!」と約束したことですし。
博多湾に突き出た海の中道から福津市に向かいました。
訪ねたのは「本木川自然公園ほたるの里」です。
緑に囲まれた静かな谷に沿って遊歩道が続き、数多くの梅が緋色の花を咲かせていました。
メタセコイア木々が空に向かって美しいフォルムを見せています。
北九州市の農事センターで見た、メタセコイアを想い出しました。
6千年前に日本を覆っていたメタセコイアは、今も日本の風景に良く似合います。
メタセコイアの落ち葉が地を朱色に染めていました。
福津市から北へ走り宗像市に入りました。
宗像市を流れる釣川の土手を菜の花が飾り、数羽の水鳥が川面に羽を休めていました。
宗像市の鎮国寺で、梅の古木が見事な薄紅色の花を咲かせていました。
玄海灘に面した宗像市は暖かな対馬海流の影響を受けている為か、有明海側よりも、梅の花の開きが早い気がします。
この寺では、熱海緋寒桜が満開の花を咲かせていました。
梅も桜も並べれば良く似ていますが、梅は一輪毎なのに、桜は複数輪が束になって枝に付きます。
梅の下では一人静かに酒を飲み、桜の下では友と酒を酌み交わしたくなるのは、こんな花姿が影響しているのかもしれません。
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