電車は勿来駅を出発した後、
鮫川を渡って、旧勿来市の玄関口であった植田駅に停車しました。
そして次に停車した泉駅は、良く名が知られたアクアマリンふくしまの最寄り駅です。
次の湯本駅は、常磐炭田の拠点となった常磐市の中心地で、フラガールで有名な常磐ハワイセンターの最寄り駅です。
更に次の内郷駅は、いわき市と合併する前は、旧内郷市への拠点となる駅でした。
電車は等々の駅で停車と発車を繰り返し、水戸駅を出てから1時間33分後の8時35分にいわき駅に終着しました。
私が乗り継ぐ、常磐線原ノ町行き電車の発車時間は9時22分です。
50分弱の待ち時間を利用して、駅の周囲を散策しました。
駅舎は、駅の南北の市街を繋ぐ連絡橋上に設けられていました。
広々とした通路が、明るく爽やかな印象を旅人にもたらします。
最初に駅の北側に足を運びました。
この日は台風が去ったばかりで、日本全国に猛暑日の予報が出ていました。
朝の8時半を過ぎたばかりですが、駅の庇を抜けると肌を刺すような陽射しに晒されました。
駅の北口に掲げられていた大小のエリアマップを確認すると、
目の前の、緑の木々に包まれた小高い丘は、磐城平城の城跡らしいのですが、今日は坂を上る気になりません。
大きなマップを丁寧に見ると、常磐ハワイアンズやアクアマリンふくしま、などと共に草野心平の生家などが目に付きました。
常磐線が南北に走り、南は水戸へ、北は仙台へ、常磐東線が北西方向に走り、郡山や福島へと通じます。
高速道路の常磐道が南北に伸びて東京と仙台を繋ぎ、磐越道が北西方向の郡山へ伸びて、その先の新潟市に通じています。
いわき市は交通の要所であることが分かります。
前前回の久慈川関連の記事で、久慈川流域のヒガンバナを訪ねた旅を紹介しましたが、あの時私は、久慈川沿いの矢祭町から国道349号で阿武隈高地を越えて、いわき市内のヒガンバナも訪ねています。
あの日私はヒガンバナを見て、いわき市に長閑な田舎町のイメージを持ちました。
その時以来のいわき市訪問ですが、今回、旅の目的や手段によって、訪問地の印象が大きく変わることを再認識しました。
まさに「群盲象を評す」の如しです。
心すべきと思います。
前回の「青春18きっぷ」 「青春18きっぷ」花の旅 北海道
「花の旅」の全て 「花の旅」 総合目次
筆者のホームページ 「PAPYRUS」