一ノ関で盛岡行きの電車に乗り換えます。
盛岡行きの電車が隣のホームで待っていました。
この電車もワンマンカーです。
運転席の後部に運賃表が掲げられていました。
その運賃表に停車中の駅が表示されるので、私は今回も先頭車両に席を得ました。
今回は、終点の盛岡までは行かず、途中の北上駅で北上線の横手行きに乗り換えます。
盛岡の先、新幹線が開通するまで東北本線だった「いわて銀河鉄道」は、青春18きっぷでは乗れないのです。
そして私は、北上線に乗ったことがありません。
初めての体験に胸が躍ります。
盛岡行きの電車は、一ノ関を14時42分に発車しました。
駅を出た電車は、直ぐに磐井川を渡りました。
磐井川の上流には、伊達政宗が松島と並ぶ景勝地と評した厳美渓がありますが、私はまだ一度も訪ねることができていません。
4分後に電車は、山ノ目駅に停車しました。
そろそろ北上川が見える頃と思い、右手前方の堤防らしきものを撮影しましたが、今ブログを書きながら地図を確認すると、盛り土された農道だったかもしれません。
その奥に見えているのは、観音山でしょうか。
松尾芭蕉が『奥の細道』で、「夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡」と詠んだ平泉を過ぎたあたりで、右手に北上川が見えてきました。
堤に並ぶ桜らしき木々の間に、白い水面が覗き見えます。
電車が前沢牛で有名な前沢駅で停発車し、次の陸中折居駅に到着した頃、窓にポツリポツリと水滴を認めました。
今日は、東北地方に俄雨の天気予報を聞いていたので心配はしませんでした。
それにしても、最近の天気予報は良く当たります。
数十年程前は、「今日は、天気予報で晴れると言ってるから雨が降るぞ」のジョークをよく耳にしたものです。
などと書く間に、電車は早くも水沢駅に停車しました。
水沢駅は奥州市の玄関口です。
奥州市は、2006年に水沢市、江刺市、前沢町、胆沢町、衣川村の5市町村が合併して誕生しました。
水沢駅を出ると電車は、2~3分ほど市街地をはしり、再び田園風景の中に戻りました。
そして電車は、6分後に金ケ崎駅に停車しました。
金ケ崎町には、岩手県の花き振興の拠点となる、岩手県立花きセンターがあります。
私は20年程前の50歳の頃、定年退職後は花を眺めて暮らそうと考え、全国の植物園や花公園などを調べ始めました。
そして、その頃から車に寝袋を積み、連休や夏休みなどを利用して、調査した植物園や花公園を訪ね歩きました。
過去の記録を確認すると、2009年に岩手県立花きセンターを訪ね、ブラジル原産の花やキクなどを撮影しています。
電車は金ケ崎駅を出て、4分後に六原駅に停車した後、
15時20分に北上駅に到着しました。
私は北上駅で下車して、16時48分発の北上線 横手行きを待ちます。
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